不動産ニュース / その他

2023/5/17

「Tsugi Tsugi」を正式に事業化/東急

「Tsugi Tsugi(ツギツギ)」公式サイト

 東急(株)は17日、定額制回遊型宿泊サービス「Tsugi Tsugi(ツギツギ)」を正式に事業化し、通年でのサービス提供を開始した。

 「Tsugi Tsugi」は、東急グループのホテル等全国110施設の中から、期間内に好きな場所を選んで宿泊できる定額制サービス。同社の「社内起業家育成制度」の第6号案件として、2021年4月より計4回の実証実験を実施。利用者から好反響を獲得したほか、宿泊施設において生じる曜日変調や季節変動性などによる未稼働客室の利活用にも有効であったことから、正式な事業化に踏み切った。

 利用プランは、従来の「えらべる5」(5泊/30日間)、「えらべる14」(14泊/同)、「まいにち30」(30連泊)に加え、ライトユーザーのさらなる取り込みを図るべく、新たに2泊/30日間の「えらべる2」を新設。料金は「えらべる2」が2万3,980円、「えらべる5」が5万5,800万円、「えらべる14」が15万7,800円、「まいにち30」が29万9,800円。いずれも同伴者1人まで無料で利用できる。

 23年1~3月に実施した、同社およびPeach Aviation(株)、(株)日本経済新聞社の従業員を対象とした実証実験において、多様な働き方の実現、業務の生産性アップ、会社へのエンゲージメント向上等への高い効果が確認できたことから、法人向けプランの販売もスタート。企業が泊数を一括購入し、従業員に割り当てる仕組み。専用アカウントを提供し、泊数の付与・管理等を容易にできるようにする。オプションとして、日経のシェアオフィスサービス「OFFICE PASS(オフィスバス)」も付帯する。

 また、対象施設の拡大につれて「どこに行くべきか悩む」「旅先や宿泊施設を提案してほしい」との要望が挙がったことから、対話型AIチャットボット「ChatGPT」を活用したAIコンシェルジュ機能「旅先こんしぇるじゅ」を導入。それぞれ得意分野・性格の違う4種類のAIキャラクターが、ユーザーに最適な旅先・宿泊施設を提案する。同機能を通じてユーザーニーズを収集し、サービス改善につなげていくほか、将来的には旅行プランの作成から施設の予約までをAIで自動化する仕組みの構築も見据える。

 東急ホスピタリティ事業部事業戦略グループ主査の川元一峰氏は、「当サービスによって、ユーザーには『旅の日常化』という新たなライフスタイルの提供、宿泊施設にはオフピークの送客や新規顧客とのタッチポイントの創出、そして地域にはユーザーの再来訪による関係人口化、移住・二拠点生活者(検討者)の送客という、3方にとってプラスとなる価値・効果を提供していきたい。目下の利用者目標は、1日平均200~300人を目指している」と展望を述べた。

「旅先こんしぇるじゅ」利用イメージ
4月14日に開業した「東急歌舞伎町タワー」内のホテル「HOTEL GROOVE SHINJUKU, A PARKROYAL Hotel」も今回ラインナップに加わった

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