エリアリンク(株)は15日、メディアラウンドテーブルを開催。代表取締役の鈴木貴佳氏が、ストレージ事業の成長戦略と今後の取り組みについて説明した。
同社は、ビルイン型・建築型・コンテナ型のトランクルーム「ハローストレージ」を、46都道府県で2,032物件・9万9,053室(23年4月末時点)を展開。年内には沖縄県に2物件をオープンする予定で、全47都道府県を網羅することになる。
稼働率については、「住宅面積の狭小化や住宅価格の上昇、リモートワーク等を起因とした自宅での整理需要が高まったことなどが追い風となり、全体で90%以上を維持している」と話した。
併せて、2023年度を初年度とする3年間の中期経営計画について言及。出店加速により売り上げを伸ばしていく計画で、22年度の2,915室から23年度は4,700室に。24年度1万400室、25年度1万4,000室の出店を目標とする。利益については、平均15%の成長を継続。7年後には営業利益100億円を目指す。
成長を支えるための施策として、出店営業チームおよび施工部隊の体制強化、シンクタンクとの連携による出店データベースのさらなる精度向上などを挙げた。「コンテナに加え、小型木造ストレージの『ストレージミニ』、都市型の『ビルイントランク』の出店も強化する」と話した。
また、海外戦略にも触れ、今期中に欧米・豪州への海外展開も開始すると発表した。ストレージ先進国のユーザーニーズ、ビジネスノウハウなどの情報を収集し、同社のサービス向上につなげていきたい考え。「最終的には、1棟型の屋内トランクルームを世界展開する」と抱負を述べた。