不動産ニュース / 開発・分譲

2023/7/31

東海エリア最大のマルチテナント物流施設が竣工

「ロジポート名古屋」外観

 ラサール不動産投資顧問(株)、東急不動産(株)、(株)NIPPOは31日、3社共同で開発してきたマルチテナント型物流施設「ロジポート名古屋」(名古屋市中村区)が竣工したと発表した。

 同施設は、JR線他「名古屋」駅より約4.8km、名古屋市営地下鉄東山線他「八田」駅徒歩8分、名古屋高速5号万場線「烏森」インターチェンジより2.2kmに立地する、大規模都市型物流施設。建物は地上4階建て、延床面積約35万4,700平方メートルと、東海エリア最大規模のマルチテナント型物流施設となる。竣工時点の契約率は66%。

 各階への着車を可能にするランプウェイを2基備え、最小約2,900平方メートルの分割利用から、約1万6,700~3万7,000平方メートルの 1フロアオペレーションまで幅広いニーズに対応する。休憩室・売店・貸会議室・シャワー室・コインランドリースペースを完備。画像認識 AI によるトラックバースの満空表示システムの導入やドライバー控室の設置等、トラックドライバーにも快適で効率的な環境を提供する。

 防災面では、24時間365日稼働の防災センターが館内のセキュリティを維持。地震時の揺れに強い制震構造や停電時に備えた72時間対応の非常用発電機により、入居企業のBCP対応に寄与する。環境面では、省エネ効果の高い LED照明や雨水再利用による潅水システムの活用で、環境負荷低減にも配慮。CASBEE(建築環境総合性能評価システム)最高ランクの「Sランク」および BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)では最高の5つ星を取得した。今後、施設の屋根面を活用し、東急不動産を発電事業者とする太陽光発電事業を予定しており、ZEBの評価認証を取得する予定。

 また、地域に根差した物流施設を目指し、施設周辺の歩道の拡幅や、地域住民も使用できる広場やベンチを整備。今後は、大規模災害時における地域の指定緊急避難場所としての活用をはじめ、地域防災活動への協力施設としても、地域や名古屋市と準備を進めていく。

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