不動産ニュース / 開発・分譲

2023/8/7

「多摩川住宅」一部を1,200戸超のマンションに

建て替え後のエントランスイメージ

 積水ハウス(株)、小田急不動産(株)、(株)長谷工コーポレーションは7日、事業協力者として参画していた「多摩川住宅ニ棟団地マンション建替え事業」(東京都狛江市、総戸数1,217戸)の事業主体として「多摩川住宅ニ棟団地マンション建替組合」の設立を発表した。設立認可は7月20日。3社は参加組合員として引き続き事業に参画する。

 多摩川住宅は、高度成長期の深刻な住宅難に対処する目的で東京都住宅供給公社によって整備された大規模団地。敷地面積は33万4,000平方メートル、賃貸住宅1,826戸・分譲住宅2,048戸、大型店舗やスポーツ施設、小中学校3校で構成している。建物の老朽化や防災性の低下、高齢化の進行などにより多世代による魅力的なまちへの再生が求められている。

 今回のプロジェクトは、地区内の住宅再生A地区の一角。マンション建替え等の円滑化に関する法律に基づき、1968年に竣工(築55年)・総戸数522戸の住宅団地を総戸数1,217戸の大規模マンションに建て替えるプロジェクトとなる。

 2007年に「多摩川住宅街づくり協議会」が発足後、18年に3社が事業協力者に選定された。21年に調布市および狛江市より地区計画の変更を受け、22年12月に団地建替え一括決議が成立した。23年度中に権利変換がなされ、24年度に着工、竣工は28年度を計画している。

 敷地面積は5万2,348平方メートル、延床面積は10万1,933.69平方メートル。建物は高さ36.91mになる予定。「in the park ~公園の中の住まい~」をコンセプトに、敷地の約1haと公園や遊歩道とする計画。敷地内は東西・南北を貫通する歩行者空間を整備し、それに沿ってカフェラウンジやキッズルーム、テレワークスペースなどを配置。にぎわい創出と多世代交流を図る。建物は長期優良住宅の認定取得、CASBEE認証の取得も予定しており、良質な住宅ストックの形成にも貢献することで、容積率制限の緩和を受ける予定だという。

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