不動産ニュース / 不動産金融・証券化

2023/9/1

国内過去最大規模の不動産STを発行/ケネディクス他

投資対象となる高層賃貸マンション「リバーシティ21 イーストタワーズII」

 ケネディクス(株)、みずほ信託銀行(株)、野村證券(株)、(株)みずほ銀行は8月30日、コンソーシアム型ブロックチェーン基盤「ibet for Fin」を活用した不動産セキュリティ・トークンの公募に関して協業し、募集・発行が完了したと発表。

 同セキュリティ・トークンは、高層賃貸マンション「リバーシティ21 イーストタワーズII」(東京都中央区、鑑定評価額:300億円)の不動産信託受益権を信託財産として受益証券発行信託を組成し、その受益権に係る証券情報・取引情報を「ibet for Fin」を用いて管理するもの。

 デジタル技術を活用し、一般投資家に対して単一の大型不動産への小口での投資機会を提供。ユーティリティ・トークンとして買付口数に応じた優待の配布も予定しており、非金銭面を含めた満足度の向上、投資家とのエンゲージメント強化を図る。

 発行口数は1万3,400口。発行総額は134億円と、セキュリティ・トークンの公募での発行額として国内過去最大規模となる。運用期間は約10年。

 セキュリティ・トークンとは、ブロックチェーンに代表されるデジタル技術を活用して発行・管理される金融商品(有価証券)のこと。不動産セキュリティ・トークンは、そのうち不動産関連資産を裏付けとして発行されるものを指す。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。