三菱地所(株)は1日、東京・丸の内エリアを中心に総合防災訓練を実施した。
警視庁、東京消防庁と連携しての取り組みで、同社が警視庁と連携して大規模に訓練を行なうのは初めて。一部交通規制も行ない、行幸通り、有楽町ビル、丸ビル、新丸ビル、大手町グランキューブ、大手町パークビル(いずれも東京都千代田区)等の幅広いエリアで。大規模災害に備え同時に訓練を実施した。
就業者避難訓練や、地震による火災発生を想定した放水訓練、はしご車を活用しての救出訓練、多重衝突事故により車の中に人が閉じ込められたことを前提とした救出救助訓練、滅灯した信号機に電気自動車から給電し信号機を復旧する訓練など、多種多様の訓練を行なった。
また東京電力、東京ガス、東京都水道局、東京都下水道局と連携し、各インフラ損傷発生時の復旧活動のデモも実施された。
訓練にはグループ社員のほか、多数の関係先も参加。また一般の来街者や丸の内を訪れた外国人観光客なども訓練の様子を見守った。
講評に登壇した東京都知事の小池 百合子氏は「関東大震災が発生し、壊滅的な被害が発生してから100年。災害への備えは非常に重要。このように地域が一体となった防災の取り組みがなされていることを心強く思う」と語った。また同社執行役社長の中島 篤氏は、「丸の内でも初の大規模な官民合同の訓練を実現することができ、ご協力ご指導に改めて感謝する。今後より一層防災に対する取り組みを強化、高度化していき、それを通じて、丸の内、ひいては東京を世界に誇れる模範的なまちにしていきたい。このような取り組みにより、東京の国際的な地位、そして日本の世界における魅力を高めることに貢献したい」と力強く述べた。