野村不動産(株)は5日、全国の販売拠点において防災避難訓練を実施した。販売拠点で訓練を実施したのは、今回が初。
訓練では、営業時間中に震度5強以上の地震が発生したと想定。新宿野村ビルの35階に開設されているプラウドギャラリー新宿(東京都新宿区、以下「新宿」)では、地震発生と同時に接客を担当していたスタッフがテーブルの下への避難を要請。揺れが収まった後に、顧客およびスタッフ全員で階段を利用してビルの外に出て、区の広域避難場所である新宿公園まで徒歩で避難するという訓練を行なった。
訓練終了後は、訓練の振り返りを実施し、改善点など意見を収集・共有した。新宿での訓練参加者からは、「物件ごとに設けるギャラリーでの運用を想定したマニュアルとなっているため、総合ギャラリーではそぐわない点もあると感じた」「高齢の方や小さいお子さん連れの方など階段で避難するのが困難な方もいると思うので、建物内に留まることも含めた対応・準備を検討する必要があるのでは」など、さまざまな意見・提案が挙がったという。
同社では、今後は販売拠点においても定期的に防災訓練を実施していく方向で検討を進める考え。