不動産ニュース / ハウジング

2023/9/8

丸太を使った軟弱地盤対策工法を本格始動

丸太を圧入する様子

 住友林業(株)は8日、丸太を活用した軟弱地盤対策工法の1号物件を8月に着工したと明らかにした。

 同工法は飛島建設(株)、ミサワホーム(株)との3社で共同開発したもので、軟弱地盤に丸太を圧入し、丸太頭部を特殊な粘土で覆い、頭部から基礎までを砕石で締め固めて埋めもどすことで、地盤と丸太の双方で構造物を支えるもの。木の炭素固定機能に着目したもので、「地中に森をつくる工法」として提案する。2020年1月には(一財)日本建築センターの評定を取得している。鋼材やセメント系固化材を使った地盤補強工法に比べて約9割のCO2排出量を削減する。

 1号物件は、都内で着工。建築地は地下水位が高く、砂質土が緩く堆積していた。液状化対策として同工法を採用、約160本の国産カラマツを使用している。林野庁のガイドラインをもとに試算した炭素固定量はCO2換算で約7tとなり、40年生のスギ23本分に相当する。

 今後は、戸建住宅や集合住宅に加え、事務所や幼稚園、高齢者施設など非住宅物件への適用も想定している。年間の採用目標は戸建住宅200棟程度。

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