不動産ニュース / 開発・分譲

2023/10/10

高額建売戸建ての供給加速。世田谷に販売拠点

「プラウドシーズン成城五丁目」外観。私道は御影石張り
2階リビング

 野村不動産(株)は、2022年から取り組んできた、1棟の販売価格が2億円を超える高額建売戸建ての供給を加速する。高級建売戸建てを中心とした販売拠点を、24年1月に開設。24~25年の2年間で10プロジェクトを立ち上げる予定。

 同社では、注文住宅の建築検討が主流だった顧客を取り込むべく、2億~3億円超の高額建売住宅の企画に取り組み、初弾となる「プラウドシーズン成城コート」(東京都世田谷区、総戸数6戸)を22年2月に発売。販売価格は平均2億3,000万円台、最高2億7,000万円の高額物件ながら、最高倍率5倍を記録した。

 また、今年7月には第2弾となる「プラウドシーズン成城五丁目」(東京都世田谷区、総戸数6戸)を発売し、最高3倍で即日完売に成功した。同物件は、小田急線「成城学園前」駅徒歩8分の第一種低層住居専用地域に立地。敷地面積は150~160平方メートル。建物は三菱地所ホーム(株)施工の2×4工法、2~3階建て。専有面積は約120~134平方メートル。入居開始は23年11月末以降。

 建設地は、個人の邸宅跡。まち並みに溶け込むよう、外構は生垣や石垣・石壁を多用。6世帯共有の私道は御影石張りとし、電線も地中化した。建物は、高さ2,700mmの大型サッシ、アイアンスクリーン、パットレス、ビルトインガレージなどを採用。住戸は全館空調を取り入れ、水回りは、海外高級ブランド製品を多用。フローリングはオーク材の挽き板、海外製大型食洗器、ミストサウナ付き石張り浴室、最大高4,000mmのリビング天井など、同社の高額分譲マンションに見劣りしない設備仕様を採用。敷地面積も延床面積も、一回りのゆとりを持たせている。

 6月から検討者への案内を開始。80組が来場した。販売価格は、2億円台前半~3億円台中盤。購入者は、会社経営者など。居住人数は平均3人。ゆとりある敷地と住戸面積、設備仕様の高さが評価された。注文住宅との並行検討者は4割。

 24年1月に開設する高額建売の販売拠点「プラウドシーズンギャラリー駒沢」は、東急田園都市線「駒沢大学」駅徒歩3分に立地。世田谷区、杉並区など東京城南・城西エリアに加え、横浜市青葉区・都筑区などをメインターゲットに開発用地を取得。1億円台後半から3億円超の建売住宅を販売していく。

ほとんどの水回りは海外製。キッチンは天然石天板、収納の面材はアルミ張り
一部住戸のリビング天井高は4,000mm

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