不動産ニュース / 仲介・管理

2023/10/17

杉並の築65年超の団地を建て替え/JKK東京

「カーメスト新高円寺」(A・C号棟)外観

 JKK東京(東京都住宅供給公社)は17日、新築賃貸住宅「カーメスト新高円寺」(東京都杉並区、総戸数206戸)の竣工に伴い、マスコミ向けの現地見学会を開催した。

 東京メトロ丸ノ内線「新高円寺」駅徒歩16分、京王井の頭線「永福町」駅バス8分「松の木住宅」下車徒歩4分に位置。1955・56年築の鉄筋コンクリート造4階建て、9棟・216戸の「松の木住宅」を、A号棟104戸・B号棟66戸・C号棟36戸の賃貸住宅に建て替えた。

 新ブランド「CALMEST(カーメスト)」のコンセプトは、“「穏やかで落ち着いた自分らしい暮らし」を実現する住まい”。(1)多様な世帯の居住ニーズへの対応、(2)コミュニティの活性化、(3)健康志向の住まい、(4)環境負荷の低減、に取り組んでいる。

 (1)では、子供のいたずら等による感電事故を防止するシャッター付きコンセントや、玄関ドアに指挟み防止機能等を採用するなど、子育てに配慮した設備を取り揃え、東京都の「東京こどもすくすく住宅認定制度」の最高基準である「アドバンスト」を取得。従前団地からの戻り入居(25世帯)において、高齢者等に向けた家賃の減額を行なう。間取りは1DK~4LDK(35.61~104.16平方メートル)を用意。B棟の2~4階の各階には、二世帯同居も可能な4LDK住戸を3戸設けている。
 (2)については、居住者間の交流を育む共用スペースとして、コミュニティサロン、キッズスペース、ラウンジ、中庭・広場を設置。防災倉庫やマンホールトイレ、防災井戸、かまどベンチなども備えた。

 (3)の取り組みとして、敷地内、バルコニー等の共用部はすべて禁煙に。B・C号棟は専有部を含め、全面禁煙化とする。タッチレス型エレベーターや洗面台の自動水洗など、非接触型設備機器を導入。コミュニティサロンの内装には、抗ウイルス建材を採用した。
 また、(4)では、各棟に太陽光発電設備(5kW)と蓄電池(5kWh・B号棟のみ10kWh)を設置。災害時には非常用電源として活用する。電気自動車充電設備付き駐車場も4区画に設置。省エネ基準に適合した断熱仕様、高効率型給湯器、LED照明なども採用している。

 月額家賃は10万9,200~26万8,100円、共益費は6,000円。約3,000件の資料請求があり、20日から開始するオープンルーム(5日間)では1,200~1,500組の来場を目指す。
 入居開始は11月からの予定。

二世帯同居も可能な4LDKの住戸には、ベランダとは別にオープンエアーバルコニー(左側)を設けている。玄関横のトランクルームも使用可
コミュニティサロン(奥)、キッズスペース(左)など、入居者同士のコミュニティを促す共用スペースを用意している

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