住友林業(株)、東京建物(株)、中央日本土地建物(株)は27日、共同で大型賃貸用集合住宅「555 Herndon Parkway」(米国バージニア州、総戸数400戸)を開発すると発表した。
米国の大手ディベロッパーFairfield Residential Holdings LLC(Fairfield)との共同開発。建設地はワシントンD.C.中心部から西に約30kmで、2022年11月に開通したライトレールの「Herndon Metrorail」駅を中心に再開発が進み、さらなる利便性の向上が期待されているエリアとなる。半径10km以内に有名企業のオフィスが集積し、今後も底堅い住宅需要が見込めるエリア。
同物件は最寄り駅まで徒歩3分。敷地に面する幹線道路でワシントン・ダレス国際空港まで最短8分、ワシントンD.C.中心部まで30分でアクセスできる。
建物は1~3階が鉄筋コンクリート造、4~8階が木造というハイブリッド構造。戸建住宅と同様の2×4材や2×6材の規格品を用いた木造枠組壁工法を採用することで、建物全体を鉄筋コンクリート造とした場合と比べ、コストを抑制。また、一般的に木造建築は建てる時のCO2排出量が少なく、木は吸収したCO2を炭素として内部に固定するため、脱炭素社会の実現に貢献。経済性と環境配慮を両立する。
賃貸床面積は約3万194平方メートル。24年4月に着工し、26年2月以降は工事完了分により順次賃貸を開始する計画。竣工は27年1月の予定。
総事業費は約213億円。