不動産ニュース / 開発・分譲

2024/2/14

ナイス、仙台エリアの免震マンション2,000戸超

「ノブレス長町南ルークス」完成予想図
完成予想モデル。分譲マンションの専有圧縮が進む中で、広めの間取りでアピールしている

 ナイス(株)が、仙台エリアで供給した免震マンションが、累計2,000戸を突破した。

 同社は、1997年に自社初の免震マンションを供給。仙台エリアでは、2005年の「ナイスグランソレイユ南仙台」(仙台市太白区、総戸数112戸)を皮切りに、供給するすべてのマンションに免震構造を標準化している。同エリアにおける免震マンション供給棟数は、17年連続で1位。現在までに供給した免震マンションは、30棟・2,031戸となった。

 現在同社は、30棟目となる免震マンション「ノブレス長町南ルークス」(仙台市太白区、総戸数40戸)を販売中。同物件は、仙台市地下鉄南北線「長町南」駅徒歩10分、同「富沢」駅徒歩9分に立地。敷地面積約1,249平方メートル、延床面積3,523平方メートル、鉄筋コンクリート造地上10階建て。建設地はドラッグストア跡地で、周囲は区画整理により整備された戸建住宅街。

 住戸は全戸南向き。3LDK・4LDK、専有面積は約72~84平方メートル。1フロア4戸で、角住戸率50%。中住戸も7,000~7,350mmのワイドスパンとした。直床二重天井、天井高2,400mm。Low-eサッシ、樹脂二重サッシ、オール電化、食洗器などが標準。ここ数年は、道路騒音の有無を関係なく全窓を二重サッシとしており、断熱効果を高めている。

 2023年7月にホームページを開設し、現在までのエントリー数は300組。10月から集合モデルルームへの案内を開始し、150組が来場している。現在までに22戸を成約。現在販売中の2戸は4,990万円・5,450万円。物件全体の最多価格帯は5,500万円台と5,600万円台。坪単価は約230万円。

 戸建て価格が高騰する中で、戸建て並みの広さと閑静な住環境が評価されているという。検討者のメインは、仙台市内在住のファミリー・プレファミリー。シニアも2割。モデルルームでは、東日本大震災時の免震マンションの揺れの少なさをビデオで流し、免震建物と耐震建物との比較模型で免震建物の安全性を訴求。歩留まりを高めているという。竣工・引き渡しは2024年11月の予定。

モデルルーム
東日本大震災の被災地である仙台でも免震構造について正しく理解しているユーザーは少ないため、耐震構造との比較や地震発生時の揺れのビデオを必ず視聴してもらうことで、安全性の理解に努めている

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免震構造

大地震による揺れをできるだけ小さくして、心理的恐怖感や家具の転倒などによる災害を少なくするために、建物の基礎と土台の間に防振ゴム(積層ゴム)を挿入するなどの構造を免震構造という。マンションでの採用が多いが、一戸建て住宅に採用するケースも多い。

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