不動産ニュース / その他

2024/3/7

29年にトランクルーム20万室へ/エリアリンク

鈴木社長が23年度の振り返りと今後の事業展開について説明した

 エリアリンク(株)は6日、メディアラウンドテーブルを開催。代表取締役の鈴木貴佳氏が、2023年度事業トピックと今後の展望について説明した。

 同社は、ビルイン型・建築型・コンテナ型のトランクルーム「ハローストレージ」を、47都道府県で2,160物件・10万1,379室(23年12月末時点)を展開。住宅面積の狭小化や住宅価格の上昇、リモートワーク等を起因とした自宅での整理需要が高まったことなどが追い風となり、全体では平均90%の稼働率を維持している。

 23年度の取り組みを振り返り、鈴木氏は「新型コロナウイルスの流行によりハローストレージの出店を一時抑制していたが、22年から再加速したことで、23年9月に合計室数10万室を突破した」と説明した。
 また、ハローストレージの所有権を1口1,000万円に小口化した商品「ハローAct」の提供を23年6月に開始。「小口化商品を提供することで、トランクルーム投資市場における投資家の新規参入のきっかけづくりになれば。最終的には、アプリで商品を購入できるようにしたい」(鈴木氏)。

 併せて、23年度を初年度とする3年間の中期経営計画について言及。23年に5,800室、24年に1万400室、25年には1万4,000室と新規出店を加速させる。また、利益率の改善も着実に進め、営業利益率(23年:18.5%)の早期20%達成を目指す。

 今後の事業計画について、鈴木氏は「これまでの4倍速で出店を加速させ、29年には20万室に増やしたい」としている。
 また、同社はデータベース(人口、世帯数、所得層等)から効率的な出店戦略を練るなど、稼働率向上に取り組み、「21・22年は損益分岐点(稼働率55%)を4~5ヵ月でクリアし、早期の黒字化を実現している。新規供給物件のほとんどは1年以内に稼働率85%を突破するなど、稼働推移は堅調。今後も出店を加速させるとともに、稼働率の向上を図っていく」(鈴木氏)と話した。

この記事の用語

トランクルーム

分譲マンションにおいて、区分所有者が利用するために、各住戸とは別に設置された小型の倉庫のこと。区分所有者が各住戸を購入する際に、同時にトランクルームを購入する場合もあれば、区分所有者はトランクルームを所有せず、毎月使用料を支払う場合もある。

続きはR.E.wordsへ

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。