(株)大京は13日、同社マンションのフラッグシップブランド「リジェ」の東海圏初供給物件となる「リジェ南山」(名古屋市昭和区、総戸数35戸)を報道陣に公開した。名古屋を代表する邸宅街の一つ「南山」に立地。全戸専有面積100平方メートル超、販売価格1億円超で、現在名古屋市内で販売中のマンションでは最高価格となる。
同物件は、名古屋市営地下鉄鶴舞線「いりなか」駅徒歩9分に立地する、鉄筋コンクリート造地上3階地下1階建てのマンション。約5,000平方メートルの建設地は、カトリック聖マリア在俗会の宿舎跡地で、2020年11月に入札で取得した。第一種低層住居専用地域で、同市内では8%しかない風致地区。東西軸が長い南傾斜地。24年2月末に竣工済み。
緑地率30%を確保し、敷地内に530本の樹木を植樹した。建物は3棟構成のZEH-M Oriented仕様。外壁は、職人手仕事のタイル張り。エントランスと車回しは独立して設置している。駐車場は全戸分を地下に設置し、全てがEV対応。
住戸は、2LDK・3LDK、専有面積約105~160平方メートル。内廊下設計で、各階ゴミ置き場、住戸専用宅配ボックス付き。全戸が南西面採光で、平均スパンは12m。間取りは廊下を挟んでLDKと居室を分けるPP分離。天井高は2,510mm。リビングと寝室にはビルトインエアコンと床暖房。リビングは折り上げ天井。フローリングはオークの挽板。ミーレの食洗器、アイランドキッチンはクッチーナ製、グロエ水栓、ディスポーザー、トイレ2ヵ所、タイル張り浴室、ミストサウナ、洗面所ダブルボウル、キッチン天板と洗面所天板はフィオレストーン。最上階住戸は、螺旋階段でアプローチするルーフバルコニー付き。
建設中の23年3月から、問い合わせ客に対してインナー販売を実施し、すでに16戸が販売済み。1月26日にホームページを開設し、残り19戸を3月下旬から順次販売する。販売価格は1億3,000万~3億500万円。最多価格帯は、1億7,000万円台・2億円台(各2戸)。これまでのモデルルーム来場者は120組超。購入者の8割は市内在住。年齢層は50歳代以上、会社経営者など富裕層の買換え、買い増しが中心。ほぼ実需目的。
同日会見した同社名古屋支店支店長の佐々木 通氏は「南山エリアではもう二度と得難いゆとりある敷地であり、ZEHなどの環境性能、全戸100平方メートルのプランなど、グループの持てるノウハウを結集した。この南山や覚王山といった高級住宅街のマンション価格はこの1年で2割は上がっている。価格上昇局面の今は、より高品質なものが売れる。当物件の希少性は高い」などと語った。