不動産ニュース / 開発・分譲

2024/4/17

新宿御苑望むオフィスビル、契約7割/住友不

「住友不動産新宿南口ビル」外観
基準階面積1,058.76平方メートルのオフィス。天井高3.0mの無柱空間で、柔軟なレイアウトが可能
中間免震構造を採用。4階と5階の間に設けた免震層には、積層ゴム(左)を14基、オイルダンパーを11基設置

 住友不動産(株)は16日、このほど竣工したオフィスビル「住友不動産新宿南口ビル」(東京都渋谷区)を報道陣に公開した。

 JR「新宿」駅徒歩4分、JR「代々木」駅徒歩5分、東京メトロ副都心線・丸ノ内線、都営新宿線「新宿三丁目」駅徒歩2分に立地。敷地面積2,631.10平方メートル。建物は、鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート造地上17階地下1階建て。延床面積は2万3,830.66平方メートルで、高さは約117m。

 BCP対策として、中間免震構造を採用し、4階と5階の間の免震層には積層ゴム14基とオイルダンパー11基を設置。駐車場と電気設備は地上階に配置した。また停電時には、複数回線受電方式で対応するほか、備蓄している重油により発電機を運転し、共用部の照明などに72時間給電する。

 1階がエントランス、2階が機械式駐車場、3階が700平方メートル超のイベントホール、4階が貸会議室6室、5~17階がオフィス。総貸室数面積1万3,760.17平方メートル、基準階面積1,058.76平方メートルのオフィスは、天井高3.0mの無柱空間で、柔軟なレイアウトが可能になっている。

 駅からの近さや周辺に商業施設がそろう立地、新宿御苑を眼下に望む眺望から、契約は順調で、約7割が既に決まっている。うち3分の1ほどがゲーム・コンテンツ会社1社で、外資系企業も一部入居する。検討段階のものも含めると満室稼働を見込む。オフィス利用の開始は5月中旬から。

 同社の不動産賃貸事業では今後、六本木、八重洲、築地、池袋などのエリアで、6、7年以内に新たに70万坪を供給する計画。

3階に設けたイベントホールは700平方メートル超
4階には貸会議室を6室用意

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免震構造

大地震による揺れをできるだけ小さくして、心理的恐怖感や家具の転倒などによる災害を少なくするために、建物の基礎と土台の間に防振ゴム(積層ゴム)を挿入するなどの構造を免震構造という。マンションでの採用が多いが、一戸建て住宅に採用するケースも多い。

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