不動産ニュース / 開発・分譲

2024/5/22

住友林業、木造混構造の社宅着工

着工した建物の完成イメージ

 住友林業(株)は15日、茨城県つくば市で社宅(総戸数46戸)を着工したと発表した。

 敷地面積2,825.53平方メートル。建物は、耐震構造かつ平面混構造(中央が鉄筋コンクリート造、両端が木造)、地上6階建て。1階をサテライトオフィス・店舗等、2~6階を社宅として使用する。総戸数のうち、41戸は1K(約26平方メートル)、5戸は2DK(約52平方メートル)。

 鉄筋コンクリート造の部分には、(株)日建設計と共同開発した「合成梁構法」を採用することで、合成効果により剛性を高め、梁成の縮小とロングスパンを実現。木造部分では、同社オリジナル木造耐火部材「木ぐるみCT(2時間耐火構造部材)」、耐火被覆材には一般流通品のCLTや不燃材を使用している。また、鉄筋コンクリート造と木造の接合部分には、(株)カナイグループと共同開発した「混構造用接合金物」を取り入れている。こうした取り組み、部材のコスト削減や作業の省力化によって建築費を抑えている。

 同社ではCO2排出量を可視化するソフトウェア「OneClickLCA」を用い、設計時から継続的なモニタリングを行ない、CO2排出量の削減に取り組んでいる。また、同物件では太陽光発電の設置、貯水槽付き植栽トレイ、壁面緑化、サッシ含む建物外皮の断熱性向上といった点でCO2削減を図る。今後はNearly ZEH-MやBELS5つ星、CASBEE-Sを取得する予定。

 竣工は2025年5月末の予定。

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お知らせ

2024/5/23

「記者の目」を公開しました

記者が興味を持ったテーマを徹底取材する「記者の目」を更新しました。

今回更新したのは、「インフラゼロへの挑戦」。皆さんは、(株)MUJI HOUSEが、既存のライフラインに依存せず、エネルギーを自給自足できる設備を整えたトレーラーハウス「インフラゼロでも暮らせる家」の商品化を目指しているのをご存じですか?同社は昨年3月に実証実験「ゼロ・プロジェクト」を開始。2025年の実用化を目指し、今年4月にはプロトタイプを報道陣に公開しました。写真も交えつつをレポートします。「未来の家」が垣間見えるかもしれません。