相鉄不動産(株)は22日、賃貸マンション「KNOCKS(ノックス)」シリーズの9棟目となる「KNOCKSゆめが丘」(横浜市泉区、総戸数74戸)を報道陣に公開した。同社初の木造賃貸マンションで、木造マンション「モクシオン」の供給を進めている三井ホーム(株)が同ブランドのノウハウを用いて設計・施工した。
同物件は、相鉄いずみ野線「ゆめが丘」駅より徒歩3分に立地。建設地は、泉ゆめが丘地区土地区画整理事業区域内にあり、相鉄不動産が地権者から50年間の定期借地権で借り上げ建物を建築した。相鉄グループは、ゆめが丘地区でサステナブルなまちづくりを志向しており、その貢献を目指し木造建築とすることを決めた。
建物は、延床面積約4,200平方メートル。地上5階建てで、1階は鉄筋コンクリート造、2~5階は木造枠組壁工法。1階がクリニック、2~5階が賃貸マンションの複合建物。木材使用量は765立方メートルと、三井ホームのモクシオンでは最大規模かつ初の複合建物。屋根断熱構造材、高強度耐力壁、高性能床遮音システムなどの木造化技術で、鉄筋コンクリート造同等の耐久性と耐火性、断熱性を確保。「ZEH-M Oriented」の認定も取得している。建物内は耐火被覆がなされているが、1階風除室やエントランスホールの一部に天然木パネルや天然木クロスを用いて木のぬくもりを演出している。
住戸は内廊下を挟んで南北に振り分けられており、全11タイプ。1K36戸、1LDK20戸、2LDK14戸、3LDK4戸。専有面積約24~62平方メートル。二重床二重天井、天井高2,400㎜。スマートロック、浄水器、オートバス、全室エアコン、玄関姿見、物干しポール、ピクチャーレールなどが標準。1LDK・2LDKはスパン7,200㎜のプランを多く設け、居住性を高めている。
募集賃料は、月額7万3,000~16万5,000円。木造住宅の快適性をアピールすべく、周辺の新築相場より1~2割高めた。25日より募集を開始する。入居開始は6月22日。都心直通による利便性、7月には駅前ショッピングモール「ゆめが丘ソラトス」開業が控えていることなどから、秋口までの満室稼働を目指す。