不動産ニュース / 開発・分譲

2024/5/23

間取りは最大776通り/伊藤忠PD「横浜沢渡」

「クレヴィア横浜沢渡」完成予想図
モデルルーム

 伊藤忠都市開発(株)は、新築分譲マンション「クレヴィア横浜沢渡」(横浜市神奈川区、総戸数36戸)の1期販売を6月中旬にも行なう。ユニットごとにパーツを組み合わせ間取りをカスタマイズするセレクトシステム「TSUKURIE(ツクリエ)」を8年ぶりに復活。駅遠のハンデとユーザーニーズの多様化に対応する。

 同物件は、JR線他「横浜」駅徒歩16分に立地する、鉄筋コンクリート造地上6階建てのマンション。建設地は、日本郵政の社宅跡地で、横浜駅周辺を見下ろす高台の住宅街。施工は(株)松尾工務店。扁平梁やハイサッシ、バルコニーガラス手すり、アウトポール工法を採用。ZEH-M Oriented仕様。住戸は、2LDK・3LDK、専有面積約58~86平方メートル。2~5階が1フロア8戸、6階が4戸。二重床二重天井、天井高2,450mm。サッシ高2,200mm、Low-Eサッシ、食洗器、キッチンフィオレストーン天板、タンクレストイレなどが標準。

 ツクリエは、住戸内を最大4つのユニットに分け、ユニットごとにあらかじめ用意したパーツを選択することで、住戸をカスタマイズする。ユニットは基本プランに応じ、リビングや居室、収納ごとに分けられ、ユニット一つに対して居室の仕切り方や収納形状など最大15のパーツが用意される。これらを掛け合わせることで一つの住戸に対して148~776通りの間取りを実現する。

 扁平梁やアウトポール工法で住戸内に柱や梁が出ないことから間取り可変の制約が無く、駅からやや距離があり差別化戦略が必要だったことから、2016年供給の「クレヴィア豊洲」(東京都江東区、総戸数133戸)以来8年ぶりに採用。パーツ数を増やし、間取りパターンも大幅に拡大した。購入検討者は、マンションギャラリーのパソコン上で間取りパターンを決め、申し込み前に確定する。ツクリエによる間取り変更は全て無料。

 この他、最上階の2戸に家庭用軟水器を分譲マンションでは初めて導入。住戸内で使う水を全て軟水化することで、肌のかさつきや水仕事の手荒れ防止、湯垢やせっけんカスの軽減が期待できるという。また、浴室の壁5面をマグネット対応とし、タオルハンガーやシャンプーフックなどを自由に取り付けられるようにした。マグネット小物は23種類。10種類は2色から選択が可能。3種類を無料で提供する。

 23年11月にホームページを開設。24年2月23日にマンションギャラリーを開設。1期は10戸を予定。予定販売価格は6,300万円台~1億1,000万円台。予定最多価格帯は7,600万円台。地元神奈川区を中心に川崎市や東京都大田区など東海道線沿線から反響を得ている。竣工は、25年8月下旬予定。

ツクリエの概念図。図の間取りではリビングと居室全てに対して15通りの間取りを用意。これに居室とリビング間の収納の変更(10通り)をかけ合わせ、最大148通りの間取りを実現する(施工上組み合わせができないパターンは自動的に除外される)

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2024/5/23

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記者が興味を持ったテーマを徹底取材する「記者の目」を更新しました。

今回更新したのは、「インフラゼロへの挑戦」。皆さんは、(株)MUJI HOUSEが、既存のライフラインに依存せず、エネルギーを自給自足できる設備を整えたトレーラーハウス「インフラゼロでも暮らせる家」の商品化を目指しているのをご存じですか?同社は昨年3月に実証実験「ゼロ・プロジェクト」を開始。2025年の実用化を目指し、今年4月にはプロトタイプを報道陣に公開しました。写真も交えつつをレポートします。「未来の家」が垣間見えるかもしれません。