不動産ニュース / その他

2024/6/5

定額宿泊サービス活用し、九州・沖縄旅行を促進/東急他

記者説明会後、撮影に応じる東急ホテル・リゾート事業部管掌執行役員の金山明煥氏(中央)など5社の代表者ら

 東急(株)、(株)ソラシドエア、(株)スターフライヤー、九州旅客鉄道(株)(以下、「JR九州」)、ニッポンレンタカーサービス(株)は4日、「九州・沖縄 オフピーク旅促進プロジェクト」を開始した。オフピーク旅の需要創出と関係人口の拡大、移動促進による九州・沖縄エリアの地域活性化が目的。

 東急は、観光客が一部の地域に集中し、市民生活や自然環境に負の影響を与える「オーバーツーリズム(観光公害)」による旅行者の満足度低下や来訪回数の伸び悩みを観光産業における課題と認識。東急グループの全国200以上の宿泊施設の中から好きな場所・期間を選んで宿泊できる東急のサブスクリプションサービス「TsugiTsugi(ツギツギ)」を活用し、ユーザーの平日や閑散期の旅行を促進してきた。

 九州・沖縄エリアでも同様の課題感があることから、同プロジェクトでは、「TsugiTsugi」によって東急が持つ「平日を中心としたオフピーク送客」の強みと、ソラシドエア・スターフライヤーが持つ「ローコストな長距離交通」の強み、JR九州・ニッポンレンタカーサービスが持つ「域内周遊を促す中距離・近距離交通」の強みをそれぞれ生かすことで、定番スポット以外の魅力発信や訪れるエリアの分散、周遊の促進、再来訪者の増加などを目指す。併せて、オーバーツーリズムの軽減も図る。

 具体的には、2024年6月4日~25年5月31日にソラシドエア便を利用して九州・沖縄エリアを訪れ、「TsugiTsugi」を使って宿泊したユーザーに、全国の対象施設で利用可能な1泊分の無料宿泊権を最大で12泊分プレゼントする。加えて、スターフライヤー機内・ソラシドエア機内でJR九州フリー切符を特別価格で販売する他、「TsugiTsugi」ユーザーが専用予約サイトから予約した場合、レンタカー代金を最大で41%割り引くサービスを提供。これらの取り組みにより、域内移動や周遊を促し、来訪地の分散を促す。

 また、「TsugiTsugi」に搭載している、対話型AIチャットボット「ChatGPT」を活用したAIコンシェルジュ機能「旅先こんしぇるじゅ」に新たに楽曲生成の機能を追加。行った場所や食べた物、見た景色などをチャットに書き込むことで、その旅のオリジナル楽曲を自動で作ってくれる。曲を聞くことで旅の思い出を振り返ることができる他、再来訪のきっかけづくりとする。

 4日に都内で行なわれた記者説明会で、東急ホテル・リゾート事業部事業戦略グループ主査の川元一峰氏は「東京もしくは九州・沖縄以外のエリアから遠距離でも来てくれるような、地域に対してエンゲージメント(愛着、思い入れ)を持ってもらえるようなお客さまを少しでも多く送客したい」と話した。

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