(株)日建設計、(株)日本政策投資銀行(以下、「DBJ」)、DBJアセットマネジメント(株)は5日、既存オフィスビルにおける排出エネルギーのネットゼロ実現に向けた「ゼロエネルギーリノベーションプロジェクト」(ゼノベプロジェクト)を始動したと発表した。
同プロジェクトは、既存オフィスビルにおいて、断熱性能の向上や空調システムの容量・仕様の見直しなどといった環境負荷低減施策により、ZEB Readyの達成や、建築、ファイナンス、ESG(環境、社会、ガバナンス)の知見を相互に活用した環境改修を推進するもの。3社は2022年11月、各社の不動産関連事業の強化および国内不動産業界におけるネットゼロ実現に向けた環境改修モデルの構築とその普及・浸透を目的とする協業を開始しており、それに基づく取り組みとなる。
同プロジェクト初弾となるオフィスビル「日建ビル1号館」(大阪市中央区)は、大阪メトロ御堂筋線「淀屋橋」駅徒歩5分に立地。建物は、1968年7月築の鉄骨鉄筋コンクリート造地上7階地下1階建て。日建設計とDBJが、DBJアセットマネジメントが組成・運用するファンドである合同会社Green Building Ecosystemを通じ、取得した。
同ビルにおいて、DBJが特定投資業務の一つとして設置した「グリーン投資促進ファンド」を活用し、Zeb Ready達成による環境価値と、投資リターンの確保や不動産価値の向上による経済価値の両立を目指す環境改修を実施する。