不動産ニュース / 開発・分譲

2024/6/27

リニア新駅近接地で環境先進タワマン/東急不他

「ブランズタワー橋本」完成予想図。1haの敷地の3割をオープンスペースとし、ふんだんに緑化する
「ブランズタワー橋本」完成予想モデル

 東急不動産(株)は27日、小田急不動産(株)、名鉄都市開発(株)、総合地所(株)、旭化成不動産レジデンス(株)、ジェイアール東海不動産(株)と共同で開発中の分譲マンション「ブランズタワー橋本」(相模原市緑区、総戸数458戸)のマンションギャラリーを報道陣に公開した。リニア中央新幹線「神奈川県」駅(仮称)新駅を中心とした約13ヘクタールの土地区画整理地に近接。高い繁華性と利便性がありながら自然豊かな橋本エリアの特性をいかし、約1haの敷地の3割を緑化するほか、「ZEH-M Oriented」「低炭素建築物」「ABINC認証」の認証も取得。環境先進マンションのフラッグシップ物件としてアピールしていく。

 同物件は、京王相模原線・JR横浜線「橋本」駅徒歩4分に立地。約1haの建設地は、総合病院跡地。建物は、鉄筋コンクリート造地上29階建て、延床面積は約3万4,000平方メートル。2023年12月に着工済み。竣工は26年6月下旬予定。施工は(株)長谷工コーポレーション。敷地の南東はリニア新駅を含む「橋本駅南口地区土地区画整理事業」エリアと戸建住宅街、東側が橋本駅周辺の繁華街、西側も戸建て住宅街で遠方に丹沢山地を望む。

 総合設計制度を活用して建物周囲3,000平方メートルをオープンスペース(公開空地)とし、「つながる森」や「つながる広場」として緑化した。平置き駐車場・自走式駐車場35区画へのEV充電設備やEVカーシェアを導入。太陽光発電により共用部での使用電気を生み出すなどさまざまな環境対策を盛り込んだ。

 住戸は1LDK~3LDK、専有面積約34~119平方メートル。1LDKが全体の9%、2LDKが12%、3LDKが79%とファミリー向け住戸をメインとした。外廊下設計。二重床二重天井、天井高2,500mm。ディスポーザー、食洗器、リビング床暖房などが標準。最上階(29階)のみ建具設備のグレードが上がる。共用施設として2階に個室ブース、コワーキングラウンジ、コミュニティハウス、ゲストルーム2室を設置。28階のスカイラウンジでは、「文喫 六本木」がライブラリー・カフェバーを運営する。また1階には、調剤薬局や専門クリニックが入る医療モールが開設される予定。

 23年12月にホームページを開設し、現在までに2,000件弱のエントリーを集めている。5月25日からエントリーユーザーを対象にマンションギャラリーをプレオープン。6月22日にグランドオープンし、これまで200組弱が来場している。1期販売は9月に行なう予定。予定販売価格は、6,600万円台~2億4,000万円台。最も戸数の多い70平方メートル台の3LDKは7,000万円台~8,000万円台となる予定。

 来場者の約半数は地元相模原市在住者、3割が都内。会社員が半数。年齢層は20歳台から60歳台までと広く、家族数は2人が半数、3.4人のファミリーが半数。8割が自己居住での取得を検討。検討者のほぼすべてが、リニア新駅が開設される橋本の将来性と資産性を評価してのもの。また、他のブランズユーザーからの紹介も少なくないという。

リニア新駅予定地にほど近い建設地
モデルルーム

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ZEH

年間に消費する正味(ネット)のエネルギー量がおおむねゼロ以下となる住宅。ZEHは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略称で、和製英語である。

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