(株)リクルートの住まい領域の調査研究機関であるSUUMOリサーチセンターは27日、「SUUMOトレンド発表会2024」を開催。トレンドワード「断熱新時代」を発表した。
ここ数年で住宅の品質が大きく向上したことに伴い、住宅の性能について関心を持つ人が増えている。中でも、「断熱性能」への関心は高まっており、学校や公共施設で断熱をテーマとしたワークショップが行なわれるなど身近な存在になったとしている。加えて、断熱の健康への影響を示す研究成果も明らかになったことから、健康意識の高まりも相まって住まい探しにおいて断熱を重視する兆しが見えつつあるという。
同センター研究員でSUUMO副編集長の笠松美香氏は「省エネ住宅の推進に向けたさまざまな取り組みが進んでいるが、日本の住宅の『省エネ性能』は欧州の水準には到底及んでいない。一方、社会課題解決のための『省エネ』ではなく、より生活者の関心に近い『健康』や『QOL向上』に寄与する意味でも『断熱性能』への関心が高まっている。法改正や手厚い補助、多様な選択肢もあり、断熱の実現手段も整ってきた。24年は、『断熱新時代』元年と言える」などとコメントした。