不動産ニュース / 開発・分譲

2024/9/19

入居者の声を生かした収納・洗面化粧室/地所レジ

洗面化粧台の三面鏡の裏は、従来商品より奥行きを4cm深くして収納量をアップさせている
洗濯機置場の上部空間を活用し、吊戸棚を設置。ピンチハンガーを収納できるスペースも用意した

 三菱地所レジデンス(株)は19日、ユーザーの声を生かした住宅設備開発プロジェクト「EYE’S PLUS(アイズプラス)」において、洗面化粧室「+Habit(プラス ハビット)」、充電ステーション「EYE'S PLUS STORAGE CHARGE」、シューズインクローゼット「EYE'S PLUS SHOES IN CLOSET」を新たに開発した。

 「EYE’S PLUS」とは、同社供給マンションの入居者の声を軸に、プロとしての同社の視点を加えてモノづくりを進める取り組みで、2013年より玄関、キッチン、リネン庫などさまざまな住宅設備を開発してきた。
 今回は、洗面化粧室において、家事効率のアップ、習慣化・秩序化しやすい収納の活用によりきれいな状態を保ち、さらに仕分け・整頓がしやすい工夫により、家事負担軽減と家族全員での家事参加を促す洗面化粧室と、初商材となる2つの収納のスペースを開発した。

 三面鏡裏の収納は、これまでは奥行き13cmとしていたところ17cmとし、収納ケースを用いることで物をしまいやすくした。瓶などの高さのあるものも収納しやすくしている。三面鏡下部分のパネルはマグネットが使える材質とし、マグネット収納グッズを活用した“浮かせる”収納を可能に。清掃しやすく、水切れも早くなる。さらに収納しやすい環境とすることで、洗面台の上に物がない状態をキープすることにもつなげられる。
 洗面化粧台の工夫として、洗面台下の収納を引き出しとすることで、奥にしまった物も見やすく、手に取りやすくした。また洗濯籠ごと収納できるスペースも用意。扉上部を開口することで、通気をよくするとともに、洗濯物の投入もしやすくなる工夫をしている。このスペースは、棚を設置して別用途に使用することも可能。
 洗濯機置場は、上部空間にピンチハンガーも収納できる吊戸棚を設置。日常的に洗濯で使うものを収納できるようにするとともに、棚下に一時掛けも設置。その場で洗濯物を干すことができる。最近は洗濯機・浴室の乾燥機能を活用する家庭も多いが、乾燥を終えたタオルや入浴後の着替えをしまえるよう、リネン庫も設置した。「ゼロ動線で洗濯物を干す、しまえるような空間を仕立てた」(同社クオリティ業務部商品開発・企画グループ リーダー安永理美氏)。

 充電ステーションは、パソコン、スマートスピーカー、スマートフォン、イヤフォンなど家庭内に充電が必要なものが増加し、コンセント数・充電場所の確保が課題となっていることから、キッチンカウンター下部にオープンな空間を含む収納場所を仕立てる商品。棚ごとにコンセントを設置し、電子機器を充電しながら収納が可能。最下段は高さを確保することで、パソコンやタブレットを立てて収納することもできるようにした。

 シューズクローゼットは、稼働する2種類の棚板と2本のハンガーパイプを組み合わせて使用できる収納空間。棚板やハンガーパイプは組み替え可能なため、子供の成長、家族の生活の変化などに柔軟に対応させた使い方ができる。

 10月5日に事前案内会を開始する「ザ・パークハウス板橋本町」(東京都板橋区、総戸数78戸)に「+Habit」を初導入する計画。

キッチンカウンター下部を、充電しながら収納できるスペースに
ベビーカーも収納できるシューズクローゼット。棚板、パイプ位置を変更できるため、子供の成長や家族の変化などに合わせ組み替えが可能

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洗面化粧台

洗面台(洗面ボール、給水栓、鏡を備えている)と収納スペースとが一体化した設備。通常、照明器具やコンセントも備えていて、身だしなみを整えるためのニーズに応えるように作られている。

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