不動産ニュース / ハウジング

2024/10/10

半屋外空間をプラスした住宅を商品化/積水化学

「新スマートパワーステーションプラス」外観イメージ

 積水化学工業(株)住宅カンパニーは、鉄骨2階建て住宅商品「新スマートパワーステーションプラス」を、19日より全国で発売する。

 住まいのレジリエンス性能や省エネ性能の向上、在宅ワークにも対応できる多目的な空間づくりといった近年のニーズを受けて開発。スマート性能の深化により社会課題を解決しつつ、建物の内と外をつなぐ「うちそとプラス空間」を提案。多用途で快適な自宅時間を過ごせるような住まいを実現する。

 大容量蓄電池「e-Pocket GREEN」の性能・機能を大幅に強化し、サイズ変更せずに容量を従来の12.0kWhから13.2kWhへ10%拡大。設置するスペースを広げることなく電力使用量を拡大し、災害後に雨天が続く長期停電の場合でも最低限の生活であれば4日間使用可能な電力を確保できるようにした。また、太陽光発電システムのさらなる大容量化を進めた。延床面積134.12平方メートルのモデルプランでの消費電力量のうち、電力会社から購入が必要な電気は20%と試算され、年間光熱費はPV、蓄電池を設置しない住宅と比較すると約27万円削減できるようになった。

 さらに新たな提案として半屋外空間「グランキャビン」を導入。建物の内と外をつなぐ中間領域であり、屋根と壁に囲われた空間とすることで、プライバシーを確保。安心感と自然を身近に感じられる開放感を得られる空間とする。テラスやバルコニーと異なり、強い日差しや雨風をよけられるため、天候を選ばず使うことが出来る。くつろぎや遊び、ペットの居場所、ガレージ等として提案していく。

 構造体は工場で高精度に作る強靭な鉄骨ユニット工法。最大約65平方メートルの大空間が可能となる。耐候性や耐衝撃性に優れた外壁・屋根など耐久性の高い部材を採用することで、将来にわたって自由度の高い使い方ができ、リノベーションも可能となる。

 販売目標は年間200棟を計画している。

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