不動産ニュース / 調査・統計データ

2024/10/11

23年度のプレハブ戸建て、8割強がZEHに

 (一社)プレハブ建築協会は10日、2023年度の「プレハブ住宅完工戸数実績調査報告書」を公表した。会員企業を対象に調査しているもので、今回の調査時期は24年5~6月。回答企業は86社。今回から「プレハブ住宅生産能力調査」および「プレハブ住宅工場所在地調査」は中止。共同建ての階数定義を変更し、低層賃貸住宅の長期優良住宅実績、ZEH実績調査を追加した。

 同年度(23年4月~24年3月)に完工したプレハブ住宅の戸数は11万4,729戸(前年度比8.2%減)。16年以降は減少傾向だったが、21年度に5年ぶりに増加。22年度も続伸したが、23年度は再び減少した。全新設住宅着工戸数に占めるプレハブ住宅の割合は14.3%(同0.2ポイント低下)となった。

 階層・建て方別の完工戸数は、戸建住宅が3万5,844戸(同13.0%減)、低層共同建てが6万4,020戸(算出基準変更のため前年度比はなし)、中高層共同建てが1万4,865戸(同)となり減少傾向に。共同建て全体でも7万8,885戸(同5.8%減)と減少した。

 ZEHの完工戸数は4万6,449戸で、完工総数の40.5%を占めた。戸建住宅では、ZEHの完工戸数は2万9,308戸で、ZEH化率は81.8%。共同建ては、同1万7,141戸、同21.7%。低層賃貸住宅は、同1万6,690戸で、同30.2%だった。

 長期優良住宅の完工戸数は3万986戸で、長期優良住宅化率は27.0%(同1.1ポイント低下)。戸建住宅では、長期優良住宅の完工戸数は3万679戸で、長期優良住宅化率は85.6%(同0.8ポイント上昇)。戸建住宅の着工総数に占める長期優良住宅比率(31.1%)より54.5ポイント上回った。共同建ての完工戸数は307戸で、長期優良住宅化率は0.4%(同0.2ポイント上昇)。共同建て全体の長期優良住宅比率(1.1%)より0.7ポイント下回った。低層賃貸住宅の完工戸数は264戸で、長期優良住宅化率は0.5%だった。

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

プレハブ住宅

現場での施工の前に、あらかじめ工場で部材の加工、組立てを行ない、それを現場で組み立てる住宅。生産性の向上、質の均一性、精度の向上を目的とし、現場作業を軽減させることから工期も短縮できる。また、工場生産により価格が抑えられることなどの特徴がある。

続きはR.E.wordsへ

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年7月号
定住・関係人口増加で空き家も活用?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/6/5

「月刊不動産流通2025年7月号」発売中!

「月刊不動産流通2025年7月号」が好評発売中です。購入はショップサイトから。
特集は、「事業者・自治体がリード!二地域居住」。
近年人口減少により地域の活力が失われていくという危機感を持ち、活気を取り戻すために二地域居住を促進させている地域が多くあります。今回は、そんな二地域居住に積極的に取り組んでいる事業者を取材。具体的な事例やその狙い、実際に表れている効果なども紹介しています。