不動産ニュース / IT・情報サービス

2024/11/22

住まい手の行動習慣を価格に反映する防犯サービス

「駆けつけホームセキュリティ」概要

 積水ハウス(株)、(株)博報堂、綜合警備保障(株)は22日、在宅時の行動や家の状態から防犯に関する行動習慣を可視化し、価格に反映する新サービス「駆けつけホームセキュリティ」を発表した。12月13日に受付を開始する。

 積水ハウスは、2021年12月からスマートホームサービス「PLATFORM HOUSE touch(プラットフォームハウス タッチ)」を4,100戸以上に提供。さまざまな生活データを蓄積してきた。23年9月からは博報堂と協力し、それらと、住まい手へのアンケートを通じて取得した主観に基づくデータとを組み合わせてAI解析を実施。住まい手の「生活習慣」や「行動の源泉(潜在意識)」を可視化したところ、防犯意識は高いと回答している人でも、玄関の施錠を忘れている回数が実際は多いなど、住まい手の自覚と実態には差があることが判明。それを「つもりギャップ」として着目し、今回のサービス開発につなげた。

 「駆けつけホームセキュリティ」は、「1日の解錠時間」「ドアの開放時間」などの防犯行動の評価軸を基に、防犯状態を「Normal」「Good」「Excellent」の3段階で評価。「夜間に窓が開いており、クレセント錠が施錠されていないことが多いようです」などのメッセージをアプリで通知し、住まい手の防犯に関する行動習慣の改善を促す。

 改善が見られた場合には、評価に応じてサービスの月額費用を割り引く。綜合警備保障の警備料金(固定)を含み、いずれも税抜きで「Nomal」は5,600円、「Good」は5,100円、「Excellent」は4,600円。

 積水ハウスは今後もAI解析を継続し、住まい手が必要とする期間のみ警備する「短期駆けつけ」や不在時に自動で警備状態になる「自動警備設定」、住まいの状態に応じてガードマンの駆けつけを依頼できるサービスを実装するなど、アップデートを図っていく。

 同日の記者発表会で、積水ハウス常務執行役員プラットフォームハウス推進部長の吉田裕明氏は「まずはグループ会社の中でサービス展開をしつつ、将来的にはグループ外にも拡大していく。これからもデータの利活用を通じ、住まい手の幸せを実現していきたい」などと抱負を述べた。

「駆けつけホームセキュリティ」について説明する吉田氏

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年8月号
社員が成長すると、会社も伸びる!
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/7/5

「月刊不動産流通2025年8月号」発売中!

月刊不動産流通研究所2025年8月号」が発売となりました!
特集は、「今こそ! リスキリング」。社会が目まぐるしく変化する中で、不動産事業者も取り巻く環境に適応するためのスキルアップが不可欠です。本特集では、新たな課題への対応や業績向上に向け社員の「リスキリング」支援に取り組む事業者に着目。その狙いや取り組み、効果を紹介します。