積水ハウス(株)、(株)博報堂、綜合警備保障(株)は22日、在宅時の行動や家の状態から防犯に関する行動習慣を可視化し、価格に反映する新サービス「駆けつけホームセキュリティ」を発表した。12月13日に受付を開始する。
積水ハウスは、2021年12月からスマートホームサービス「PLATFORM HOUSE touch(プラットフォームハウス タッチ)」を4,100戸以上に提供。さまざまな生活データを蓄積してきた。23年9月からは博報堂と協力し、それらと、住まい手へのアンケートを通じて取得した主観に基づくデータとを組み合わせてAI解析を実施。住まい手の「生活習慣」や「行動の源泉(潜在意識)」を可視化したところ、防犯意識は高いと回答している人でも、玄関の施錠を忘れている回数が実際は多いなど、住まい手の自覚と実態には差があることが判明。それを「つもりギャップ」として着目し、今回のサービス開発につなげた。
「駆けつけホームセキュリティ」は、「1日の解錠時間」「ドアの開放時間」などの防犯行動の評価軸を基に、防犯状態を「Normal」「Good」「Excellent」の3段階で評価。「夜間に窓が開いており、クレセント錠が施錠されていないことが多いようです」などのメッセージをアプリで通知し、住まい手の防犯に関する行動習慣の改善を促す。
改善が見られた場合には、評価に応じてサービスの月額費用を割り引く。綜合警備保障の警備料金(固定)を含み、いずれも税抜きで「Nomal」は5,600円、「Good」は5,100円、「Excellent」は4,600円。
積水ハウスは今後もAI解析を継続し、住まい手が必要とする期間のみ警備する「短期駆けつけ」や不在時に自動で警備状態になる「自動警備設定」、住まいの状態に応じてガードマンの駆けつけを依頼できるサービスを実装するなど、アップデートを図っていく。
同日の記者発表会で、積水ハウス常務執行役員プラットフォームハウス推進部長の吉田裕明氏は「まずはグループ会社の中でサービス展開をしつつ、将来的にはグループ外にも拡大していく。これからもデータの利活用を通じ、住まい手の幸せを実現していきたい」などと抱負を述べた。