穴吹興産(株)は11日、新築分譲マンションの購入申し込みおよび契約手続きの全工程において、2025年春からオンラインサービスを開始すると発表した。
近年、スマートフォンの普及やリモートワークの広がりにより、不動産のオンライン上での検討・購入の需要が高まっている。また、オンライン契約や電子契約など、不動産取引がオンラインで完結できる環境も整ってきたことから、今回のサービス導入に至った。
23年8月に業務提携したGOGEN(株)が開発・提供する不動産売買支援ハブ「レリーズプラットフォーム」を活用し、ID発行や本人確認、契約手続きといった一連の流れをオンライン上で完結できるようにする。顧客は、必要に応じて販売担当とのチャットでのやり取りが可能なほか、状況に応じて従来通り対面での案内も希望することができる。
穴吹興産は同サービスの導入により、共働き世帯や遠方居住者、若年層といった新たな顧客層を開拓していく。また、業務プロセスをデジタル化することで従業員の作業負担を減らし、より質の高いサービス提供をしていきたい考え。
両社は今後、商談後に渡していた情報をオンラインでも確認できるようにするサービスや、購入前の資金シミュレーション、引き渡しまでの手続きをワンストップで行なえるサービスなどの共同開発を予定している。