(株)西武ホールディングスは12日、米投資ファンド運営会社・ブラックストーンが運営する不動産ファンドに対して、(株)西武リアルティソリューションズ(SRS)が保有する「東京ガーデンテラス紀尾井町」(東京都千代田区)の信託受益権を譲渡すると発表した。
「紀尾井町」は、「赤坂プリンスホテル」跡地に開発されたオフィス、ホテル、住宅、商業等で構成する複合施設で、延床面積は約23万平方メートル。譲渡価格は約4,000億円で、外資系投資会社による日本の不動産投資案件では過去最大の規模だという。
同日、同施設の流動化および西武グループの不動産回転型ビジネスの推進による企業価値向上に寄与するために西武グループとブラックストーンとの長期的なパートナーシップ構築を含む基本協定書を締結した。今後、同協定書に基づき、SRSが「紀尾井町」のオフィス・商業区画に関するプロパティマネジメント業務を、(株)西武不動産投資顧問はアセットマネジメントを受託する。
今回の流動化によって調達した資金については、同社グループの主要ホテルバリューアップや人材投資、保有林など自然資本などに投入していく。