不動産ニュース / リフォーム

2024/12/18

池袋駅東口のビルを大規模改修/JMF

「norf」外観

 日本都市ファンド投資法人(JMF)は18日、同社が所有する商業施設「Gビル南池袋01」(東京都豊島区)を大規模改修し、新たに施設愛称名「norf(ノーフ)」として竣工したと発表した。

 同物件は、1974年10月竣工。2010年に同法人が取得した。「池袋」駅徒歩3分に立地。敷地面積874.80平方メートル。建物は、鉄骨鉄筋コンクリート・鉄骨・鉄筋コンクリート造地上8階地下2階建て、延床面積7,580.56平方メートル。

 同投資法人は、同物件の競争力維持および強化のため、外部売却や建て替え、新築などの選択肢を検証してきた。建物耐用年数調査の結果、躯体状態は良好で、リニューアルを行なうことで経済的耐用年数がさらに約60年延長できることが判明。さらに、建て替え時とリニューアル時のCO2排出量を比較したところ、リニューアル時のCO2排出量が建て替え時を下回ることから、建物の長寿命化を目指すリニューアル工事を選択した。

 周辺エリアの特徴である区立公園との親和性をポイントに、東京都の在来種や豊島区の花であるツツジを植生に採用。エントランスには駅前と公園をブリッジとしてつなぐ東西通路を新設したほか、自然をテーマにした映像と音の組み合わせによるプロジェクションマッピングを設け公園とつながりを持たせた。

 外壁の改修工事には、表面・裏面ファサードの全体のうち約40%以上にリサイクル建材を使用。鉄鉱石から鉄を精製する際に生じる鉱物や電線工場で製造時に基準を満たさなかったガラスなどをリサイクルした左官材や、床材に、東京都の瓦やガラス廃棄物をアップサイクルしたテラゾタイルを採用した。

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