三菱地所(株)は19日、「仙台市泉区役所建替事業」(仙台市泉区)の「泉区役所新庁舎」の起工式を挙行した。
同社を代表企業とする仙台市泉中央駅前まちづくり推進コンソーシアムが同事業の事業者として選定され進められているもの。新庁舎は、地上6階地下2階建て。
既存地下道と庁舎を接続し、エレベーターで直接庁舎にアクセスできるようにし、利用者の多い「戸籍住民課」を1階、その他の窓口・執務室を2~4階に配置する。さらに、1階西側に、企業・学校送迎バス等の乗降にも利用できる「ひろびろ車寄せ」を整備するほか、1階東側には多目的に活用できる「区民ホール」を設置するなど、にぎわい創出空間も整備する。
高効率空調機や超高効率変圧器、太陽光発電を採用し、一次エネルギー消費量の削減を図り、CASBEE Sランクの取得、ZEB Readyの実現を目指す。さらに、災害時における独立電源・水源の確保により機能継続を図る。
建て替え後の新庁舎を竣工後に仙台市が買い取る「施設買取方式」を採用。新庁舎の売買について仙台市との間でこのほど合意に至り、2025年1月6日に着工する。竣工は26年10月末の予定。
新庁舎竣工後は既存庁舎の解体工事、区民広場・駐車場等の整備も進める。さらに、庁舎建て替えに合わせて、民間事業者が区役所敷地の一部を仙台市より取得し、2棟の民間施設を開発する計画で、同社はうち1棟を開発する。
街区全体の竣工は29年中を予定。