不動産ニュース / 開発・分譲

2024/12/20

地所レジ、池袋でコリビング賃貸の初弾

 
2LDKの住戸。全住戸で家具・家電付き
コミュニティラウンジ

 三菱地所レジデンス(株)は20日、Co-Living(コリビング)賃貸マンション「Hmlet 池袋(ハムレット池袋)」(東京都豊島区、総戸数28戸)を報道陣に公開した。竣工は13日。

 コリビングとは、入居者同士のコミュニティ形成に重点を置いた賃貸住宅のこと。三菱地所(株)は2019年、シンガポールに本社を置くHmlet Pte.Ltd.(現社名:Habyt Pte.Ltd.)と合弁会社Hmlet Japan(株)を設立。1ヵ月以上12ヵ月未満の中期滞在者向けに、HmletブランドとBluegroundブランドの2ブランドでコリビング事業を展開しており、24年10月時点において東京都心部で51拠点・1,028室を運営している。

 同物件は、三菱地所レジデンスによるHmletシリーズの開発初弾。Hmlet Japanが賃貸・運営を行なう。東京メトロ副都心線・丸ノ内線「池袋」駅徒歩7分に立地。敷地面積214.62平方メートル。建物は、鉄筋コンクリート造地上11階建て。間取りは1K・1LDK・2LDKで、専有面積は27.58平方メートル(1K)・34.78平方メートル(1LDK)・39.05平方メートル(1LDK)・59.72平方メートル(2LDK)。2・3階の計3室は民泊として提供し、Airbnbのプラットフォームから予約可能とする。

 主に外国人駐在員や外国人長期ビジネス出張者が利用することを見込み、2ベッドの需要が高いことから、通常のベッドに加えソファベッドを用意。2LDKの住戸はクイーン・ダブルサイズのベッドとした。家具・家電付きで、食器類も完備。デジタルノマドワーカー向けにワークデスクも設置済みとなっている。また、Hmletシリーズとしては初めて、三菱地所の総合スマートホームサービス「HOMETACT(ホームタクト)」を導入する。

 1階に共用スペースとして、キッチンを備えた31.39平方メートルのラウンジを用意。Hmlet Japan代表取締役の佐々木 謙一氏は「周辺エリアで今後Hmletシリーズの供給が進んでいった場合には、それらの物件の入居者にも開放することで、一つの交流拠点としていきたい」としている。また、コミュニティマネージャーが各種入居者イベントを開催することで、入居者同士の交流を促進する。

 賃料は、周辺の相場賃料の1.6~2.0倍程度として、1K(27.58平方メートル)が18万3,000円~、1LDK(34.78平方メートル)が24万円~、1LDK(39.05平方メートル)が27万4,000円~、2LDK(59.72平方メートル)が43万8,000円~。佐々木氏によると、2~3週間ほど前に募集を開始したところ、すでに数室に入居の予約が申し込まれているという。入居開始は24年12月24日を予定。

 Hmletシリーズとしては現在、新宿区内および渋谷区内で2物件の開発を計画中。佐々木氏は「Hmletシリーズは海外の方の利用を想定している。海外からの認知度が高い新宿・渋谷・浅草・港区エリアでの開発は積極的に進めていきたい」と話した。

「Hmlet 池袋」外観

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