旭化成ホームズ(株)のLONGLIFE総合研究所は7日、「親子同居のくらしと意識」に関する調査結果を発表。同社が1975年に二世帯住宅を発売して今年で50周年を迎えたことを機に、実施した。
2024年10月3~14日に、同社の戸建住宅「ヘーベルハウス」に住んでいる「親世代」(現在、既婚〈離死別含む〉の子供と同居している)と「子世代」(現在、親と同居している既婚〈離死別含む〉)を対象にアンケートを実施。有効回答数は859件。
子世代に「同居の理由」を聞いたところ、「親世代の老後を考えて」(62%)、「何かあったときに助け合えるから」(54%)、「親世代だけでは何かと心配なので」(36%)となった。高齢単身世帯数の増加により、高齢独り暮らしを心配していることが分かった。同居の理由の推移は社会背景と関係が深く、1979年の調査では「夫が長男だから」(37%)や「当たり前のことだから」(35%)等が上位となっており、核家族化が進んでいたが、同居する人は「同居が当然」という意識を持っていた。その後、2005年の調査では、「家事育児等で協力し合える」(48%)が増加しており、保育所待機児童問題を背景に、親が子世帯の共働きをサポートする形が普及していたと考えられる。
「子世代・親世代の同居の実感」としては、子世代は「親世代が断熱性の高い家に住むことは健康上安心」(95%)、「同じ建物にいると気配が分かって安心」(85%)、「訪問販売等の不安が減る」(83%)となった。一方、親世代も「親世代が断熱性の高い家に住むことは健康上安心」(97%)、「同じ建物にいて気配が分かって安心」(89%)、「訪問販売等の不安が減る」(82%)となり、子世代・親世代共に同居することで安心感を得ていることが推察できる。
50歳代以上の子世代は、自分の子供の年齢が上がることで「協力」面のメリットが減少しているものの、「安心」面は年齢を問わず、約8割以上が感じていた。
なお、同社は2月10日を二(2)世帯住(10)宅の日として、同日より全国の展示場で二世帯住宅の相談会を行ない、二世帯住宅の拡販を進めていく。