不動産ニュース / リフォーム

2025/2/18

ZEH水準・省エネ基準リノベで訴求/地所レジ

ZEH水準の断熱性能・省エネ性能をクリアしたリノベーション住戸(「パークハウス深川高橋」の1室)

 三菱地所レジデンス(株)は、「リノレジ」のブランド名で展開している既存マンションのリノベーションでの「ZEH水準」「省エネ基準」対応を進める。光熱費の削減、快適性の向上、税制優遇への対応などのメリットで顧客にアピール。グループ各事業におけるCO2排出量削減の加速にも寄与していく。

 ZEH水準・省エネ基準対応に当たっては、既存マンションの取得時に設計図面等で竣工時の断熱性能等を確認し、エネルギー計算等を実施。改修のための積み増しコストが許容できる物件であれば、積極的にZEH水準・省エネ基準対応を行なっている。基準クリアにあたっては、高効率給湯器、保温浴槽、キッチンの節水水栓、LED照明、物件によっては内窓追加などを採用。建築費高騰もあり、スケルトン化による大掛かりな断熱改修ではなく、対応コストが比較的安価に抑えられる水回りの設備機器で対応している。

 改修のメリットを顧客にアピールするため、商談中やホームページ等で「省エネルギー性能報告書」を公開。ZEH水準・省エネ基準を達成していない物件と比較し、住宅ローンの借入額・控除額がどう変わってくるか等のメリットの見える化を実施。BELS評価の取得や省エネ性能ラベルの表示などで、省エネ性能の見える化にも努めていく。検討者からは、ローン減税や光熱費削減等の具体的メリットが享受できる点が評価されているという。

 2024年4~12月に改修着工したリノベーションマンション133件のうち、6割強がZEH水準・省エネ基準の断熱性・省エネ性をクリアしており、24年度通じても50%を超える見込み。23年度の15%から大幅に伸ばした。CO2削減量の拡大はグループ全体の課題であるため、新築マンション事業部隊とも連携を取りながら、より効果的な省エネ改修のノウハウを蓄積。ZEH水準・省エネ水準対応住戸のさらなるシェアアップを図る。

ZEH水準・省エネ基準対応のリノベーション住戸は性能報告書を作成し、各種データの開示と共にそのメリットをアピールする

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。