不動産ニュース / その他

2025/2/21

ニセコで雪発電の実証実験/東急不他

雪発電の発電施設を設置する建屋

 東急不動産(株)、(株)東急不動産R&Dセンター、国立大学法人電気通信大学は20日、雪発電の実証実験を実施すると発表した。

 北海道虻田郡倶知安町との包括連携協定における「サスティナブルリゾート形成」に向けた取り組みの一環で、2024年度に引き続き実施するもの。

 雪発電は、高温熱源と低温熱源の温度差から発電するスターリングエンジンを用いた温度差発電。高温熱源には太陽熱、バイオマス熱など化石燃料に依存しない燃料から得られた熱エネルギーを、低温熱源には雪により冷却された不凍液を熱媒体として利用。不凍液は高温熱源からの熱エネルギーで90度ほどに加熱され、その熱を道路・屋根などに積もった雪と熱交換で放出し、雪を溶かすと同時に雪によって冷却される。このサイクルを繰り返し、発電と広範囲の融雪の両立をできることが雪発電の特徴となっている。実験期間は25年1月9日~2月19日。

 24年度は、雪発電により1.0kWだったエンジンの発電能力を7.0kWに拡大。1日に最大で168kWhの電力を発電することができ、冬季の一般家庭の使用電力が1日当たり平均14.2kWhであることから、約12軒分の電力量が供給することができた。今回は新たに、発電施設を設置する建屋の屋根に積もった雪を融雪し、その融雪水を集水するシステムを考案し導入。これにより、人力での雪下ろしを低減・不要とするほか、得られる融雪水を集水・ろ過して活用することで、水不足という地域課題の解決にも寄与できる技術となり得るかを検証する。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年7月号
定住・関係人口増加で空き家も活用?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/6/5

「月刊不動産流通2025年7月号」発売中!

「月刊不動産流通2025年7月号」が好評発売中です。購入はショップサイトから。
特集は、「事業者・自治体がリード!二地域居住」。
近年人口減少により地域の活力が失われていくという危機感を持ち、活気を取り戻すために二地域居住を促進させている地域が多くあります。今回は、そんな二地域居住に積極的に取り組んでいる事業者を取材。具体的な事例やその狙い、実際に表れている効果なども紹介しています。