
三菱地所ホーム(株)は27日、同社が設計・施工した木造商業施設「MOTOMACHI Wood Terrace」(神戸市中央区)が、2月14日にアパレル路面店として営業を開始したと発表した。
同社が事業計画からテナント誘致までをトータルで手掛けた非住宅・都市木造の象徴的なプロジェクト。木の構造躯体を“見せる(魅せる)”ことをコンセプトとしている。建築面積は約34平方メートル。建物は木造軸組み工法地上2階建て。延床面積は約67平方メートル。テナントには、天然素材やその生産各国の技術を重視するアパレル企業(株)マザーハウスが入居した。
100平方メートル以下の2階建てとすることで準耐火建築が可能となり、木の構造躯体を現しとすることができた。鉄筋コンクリート造と比べて工期が短縮されるため、労務費削減にもつながり、同規模の鉄筋コンクリート造の建物と比較してライフサイクルアセスメントにおけるCO2排出量を80%以上削減。カーボンニュートラルの実現にも寄与する。
人通りの多い角地に立地することから、木材の素材を外からも感じられるよう、二方向をガラス張りのカーテンウォールに。内部は木造躯体のCLT素材を現しにすることで、木材を感じられる設計とした。また、床躯体梁をたすき掛けでデザインし、金物が見えないように工夫している。