不動産ニュース / 開発・分譲

2025/3/4

東建、相模原に地域密着型商業施設初弾

「minanoba相模原」外観

 東京建物(株)は4日、地域密着型商業施設の新ブランド「minanoba(ミナノバ)」初弾となる「minanoba相模原」(相模原市南区)を報道陣に公開した。5日に開業する。半径5kmを商圏とする近隣型ショッピングセンター(NSC)。生活必需品やサービスがワンストップで揃う「暮らしのインフラ」をコンセプトにシリーズ展開していく。

 共働き世帯の増加やハイブリットワーク・ECの台頭でユーザーの消費行動が自宅周辺にシフトしていること、移動に制約がある高齢者が増え、コンパクトに生活必需品・サービスにアクセスできる施設ニーズが拡大していること、広域型・大規模のショッピングセンターは競合も激しく、建築費高騰の影響も大きいことから、より小商圏かつ比較的競合も少ないNSCに参入した。「首都圏郊外や政令市など、十分な後背人口を有する開発用地は多い。工期も短く資材価格上昇などリスクコントロールもしやすく、安定した収益が確保できるため投資家の評価も高い」(同社商業事業部長・長谷山 隆史氏)。

 「minanoba相模原」は、小田急線「小田急相模原」駅から徒歩9分に立地。敷地面積約7,341平方メートル。鉄骨造地上3階建て、延床面積約8,646平方メートル。店舗は全16区画。スーパーマーケット、ドラッグストア、100円ショップなど日常使いできる店舗のほか、飲食店舗や学習教室、クリニック等が出店する。

 また、ブランドネームの元になっている「皆の場」とすべく、高齢者、障がい者、子供連れなど誰もが利用しやすい店舗を実現するため、施設の自動ドアにスマートフォン連動自動ドア「ミライロドア」を導入した。フルテック(株)と(株)ミライロが共同開発したもの。スマートフォンアプリと自動ドアが通信することで、車いすの方、目の不自由な方等属性に合わせドアの開くタイミング、開閉時間、待機期間などがオンデマンドで調整されるほか、誘導音やアナウンスによる案内も行なう。利用状況や反響を見ながら、今後展開する商業施設へも導入を検討していく。

 施設は同社グループの(株)プライムプレイスが運営し、最終的には投資家に売却する資産回転型ビジネスとして展開する。第2号物件は埼玉県川口市、JR武蔵野線「東浦和」駅徒歩20分の県道沿いで、26年に開業する予定。3号物件も内定しており、今後は年1施設をめどに開発を進めていく。

施設エントランスの「ミライロドア」。スマートフォンにアプリをインストールしておくことで、自動ドアとスマートフォンが通信し、開閉時間や待機時間を自動調整。必要に応じて誘導音やアナウンスも行なう

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