
三井不動産(株)は19日、英国で「(仮称)大英図書館再開発計画」に参画すると発表。英国の子会社Mitsui Fudosan(U.K.)LTDを通じ、世界最大級の資料を所蔵する大英図書館(ロンドン市)との共同事業契約を締結。新館の建設や図書館の整備等を行なう。
ユーロスターの発着駅である「セントパンクラス」駅徒歩1分、英国内の主要都市への発着駅である「キングクロス」駅など、4駅の利用が可能な立地。キングクロスエリアは2000年代から再開発が行なわれ、世界的なテック企業の集積が進んでおり、世界的なAI研究機関や大手製薬会社といったライフサイエンス・AI技術の拠点としての発展が期待されている。
敷地面積は約3,400坪。建物は鉄骨鉄筋コンクリート造地上11階地下1階建てで、延床面積は約2万9,200坪。図書館およびオフィス、ラボ、商業施設等で構成する。同社では初となる、英国でのラボ&オフィス事業。
基準階で約2,000坪となるフロアプレート、豊富なアメニティの設置などで、高い競争力を持った開発を目指す。公共貢献の一環として、大英図書館のオフィス棟を再開発して新館を整備。既存の図書館との親和性を守りつつ、地域に開かれた空間づくりを行なっていく。
建築デザインは建築設計事務所RSHPが担当、ディベロップマネージャーには英国の不動産ディベロッパーStahope PLCが就任する。総事業費は2,000億円超。26年の着工、32年の竣工を予定している。