不動産ニュース / 開発・分譲

2025/3/24

ミサワホーム、都内初の自社開発賃貸マンション

「ASMACI MAISON両国I」の外観

 ミサワホーム(株)は24日、自社開発による賃貸マンション「ASMACI MAISON(アスマチメゾン)両国I」(東京都墨田区、総戸数40戸)のプレス向け竣工見学会を行なった。

 同社は「アスマチ事業」と称した複合まちづくり事業を展開。地域の課題を把握した上で、その機能を補完する住宅・商業・医療などの機能を持たせた開発を進めている。「アスマチメゾン」はその中でも特に住宅機能に特化したプロジェクトを示すブランドで、同ブランドでの展開は3棟目、東京都内での初事例。

 「両国I」は、都営新宿線「菊川」駅徒歩9分、JR「両国」駅や同「錦糸町」駅も徒歩圏内。敷地面積は407.74平方メートル。建物は鉄筋コンクリート造地上9階建て、延床面積は2,424.53平方メートル。住戸専有面積は43.13~52.15平方メートル、間取りは1LDK~2LDK。賃料は22万~26万円台(管理費・共益費込み)、1坪当たりでは約1万6,000円。

 同社の注文戸建てと同じ設備・仕様を採用。さらに、高めの位置に設置したコンセントや、転落防止窓など、子育てに対応した仕様とし、「東京こどもすくすく住宅認定制度」の認定も受けるなど子育て世代をターゲットとして商品企画を練り込んだ点が特徴。24日時点で申し込み済みの20戸の多くは子育て中の30歳代のファミリーかプレファミリーだという。

 Low-E複層ガラスの採用や外周部への断熱材追加といった躯体の強化に加えて、エコジョーズやLED照明などの高効率設備機器を採用。ZEH-M OrientedやBELSの星5の認定も取得している。

 なお、隣接地では「両国II」(総戸数24戸)の建設も進行中。敷地面積292.97平方メートル、鉄筋コンクリート造地上9階建て、延床面積は1,762.40平方メートル。住戸専有面積は52.78~64.65平方メートル、間取りは2LDK~3LDK。賃料は最も広い3LDK住戸で30万円超となる見込み。

 同社では、「アスマチ」ブランドでの開発について、今後も積極的に展開していく計画。すでに都内でも複数の土地仕入れが進んでいるという。開発物件については、将来的に投資家やファンドへの売却を視野に出口を探っていく。

窓に転落防止柵を設けるなど、子育て世帯に配慮した設備・仕様が特徴

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