不動産ニュース / 開発・分譲

2025/3/25

名古屋の複合開発で環境マンションを開発/東急不他

「(仮称)名古屋市千種区星が丘元町計画」外観イメージ

 東急不動産(株)と名鉄都市開発(株)は25日、東山遊園(株)が主導する街区開発「(仮称)星が丘ボウル跡地プロジェクト」(名古屋市千種区)に、定期借地権付分譲マンション事業者として参画したと発表。環境先進マンション「BRANZ(ブランズ)」(総戸数129戸)を供給する。

 同プロジェクトでは、1期A区(敷地面積1万1,254.35平方メートル)として東山遊園による「星が丘テラス」の増床を含めた複合ビルを開発。下層階には商業テナント、中層階には千種区・東区・守山区・名東区の中核となる「アクティブライブラリー」を新設する。上層階は、オフィスおよび多目的に使えるユーティリティフロアとして整備し、2027年4月に開業する予定。
 また、学校法人椙山女学園大学が創立125周年記念事業の一環として新棟を建設する。低層階には東山遊園と協働で「(仮称)星が丘コミュニティスペース」を設置。子育て支援拠点、シアター利用も可能な多目的スペース、コワーキングスペースなども設ける。利用開始は27年4月。両社共同で、まちに開かれた歩行者動線や広場の一部も整備する。

 2期B区(同4,811.49平方メートル)において、定期借地権付分譲マンション「(仮称)名古屋市千種区星が丘元町計画」を開発する。鉄筋コンクリート造地下1階地上14階建て。
 開発に当たり、敷地内の緑化を積極的に推進するほか、低層部には「星が丘テラス」増床部分との一体的な利用が想定される商業区画を整備する。また、マンションの植栽とその管理への長期持続的な取り組み「GREEN AGENDA for BRANZ」を導入する予定。シジュウカラなどの野鳥を呼び込む巣箱やバードバスなど、さまざまな生き物の住処となる工夫を行ない、生物多様性保全に配慮。居住者への理解・共感を深め、住まいへの愛着や環境貢献への満足度を高める。

 マンションの完成は、28年3月末の予定。

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コワーキングスペース

属性の異なる人々が共同で利用し、相互に交流することのできる仕事場。英語のcoworking space。業務のための場所を共有するだけでなく、利用者間の交流が生まれるところに特徴がある。また、交流を促すための行事などが実施される場合もある。

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