不動産ニュース / 開発・分譲

2025/4/2

三井不、埼玉・三郷で物流施設を着工

「三井不動産ロジスティクスパーク三郷」外観イメージ

 三井不動産(株)は2日、TC型物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)三郷」(埼玉県三郷市)を1日に着工したと発表した。

 TCは「Transfer Center」の略で、トラックで入荷した商品をその場で仕分けそのまま出荷する方法。在庫を保管しないことで配送の効率化が図れる。

 同施設は、三郷北部土地区画整理事業地内に位置。外環自動車道「外環三郷西」IC約2kmと、東京都内および関東一円の広域配送に適した立地。また、最寄りのバス停から徒歩3分と通勤利便性も高い。敷地面積約2万405平方メートル。建物は鉄骨造地上4階建て、延床面積約4万6,820平方メートル。スロープ方式を採用した。

 ワンフロアの面積を最大1万1,300平方メートルとし、最大4区画まで分割できる。梁下有効天井高5.5m、床の積載荷重は1平方メートル当たり1.5t。45ftコンテナ車両等の大型車両にも対応可能なトラックバースやトラック待機場を備える。倉庫内自動化に対応するため、電気容量は1平方メートル当たり30VAも確保した。

 また、従業員の働きやすさを考慮し、ラウンジや24時間対応の無人コンビニの設置を予定。Wi-Fiも提供する。従業員駐車場は約130台用意。ドライバー専用の休憩スペースも設ける。

 BCP対応として、屋上を一部陸屋根とし、主要な電気設備を配置。防災センター内の設備や、外構に設置する受水槽は架台によりかさ上げを実施。非常用発電を72時間供給とし、有事の際の入居テナントの事業継続をサポートする。

 屋上の屋根全面に太陽光パネルを設置し、屋内照明もLED化するなど、省エネを推進。DBJ Green Building認証、ZEB認証を取得予定としている。

 竣工は2026年10月末の予定。

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

物流施設

貨物の保管・仕分けなどのための施設。物流センター、倉庫などであるが、保管機能だけでなく流通加工の機能を備えたものもある。必要な設備は貨物の性質や施設の用途によってさまざまで、その立地は、輸送方法や用途に応じて選定される。倉庫事業者が施設を建設し、賃貸する方法で運営されている場合が多い

続きはR.E.wordsへ

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。