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「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、13日に開幕する「2025年日本国際博覧会」(大阪・関西万博)のメディア公開が9日に行なわれ、大阪市此花区の万博会場には、国内外から報道関係者約4,500人が集まった。
不動産業界からは、(公社)全日本不動産協会(全日)や、飯田グループホールディングス(株)(飯田GHD)などが出展している。
全日は、“医・食・住で未来の健康な都市生活”をテーマにした「大阪ヘルスケアパビリオン」内部の「ミライの都市」ゾーンにブース出展し、50年の「みんなの暮らしの街」をアニメーション映像等で展示。映像の内容は23年に行なった建築家やデザイナー、学生などから未来の住まいのアイディアを募集したコンペ「ミライREBORNスマイ」の入賞作品を基に製作した。単身世帯の割合が急増し、地域が医療や福祉について共助の仕組みが広がると想定。地域の住まいを支える専門家としてミライの宅建士「ミラビー」が登場して未来の暮らしについて解説する。アニメーション動画の画面脇には、ミラビーの3D映像も投影している。
飯田GHDは、大阪公立大学との共同研究中の内容を具現化して展示。展示の中央には、未来都市「ウェルネススマートシティ」の巨大ジオラマ(長径24m)を設置し、同大学との共同研究技術を盛り込んだ未来都市のイメージを膨らませることができる。その周囲には、住宅のエネルギー自給自足の鍵として研究している「人工光合成技術」の最新研究の様子を展示した。また、同社グループ各社や建築家、国内外の学生による「未来の住宅像」のパネル展示が行なわれており、東栄住宅(株)では50年に脱炭素化が実現した場合の新技術を活用した住宅を、学生の1人は火星移住後の住まいについて提案している。また、同パビリオンの外観は西陣織を全面にまとわせており、赤い外観が印象的な建物。
このほか、(株)日立製作所やKDDI(株)などが未来の都市について展示したパビリオンでは、未来の資源循環についてゲーム形式で学んだり、4本足の動物のような見た目の新たなモビリティがモック展示されていたりと、バラエティに富んだ内容となっている。
同万博の特徴の一つ、世界最大の木造建築としてギネスブックに認定された「大屋根リング」は、上部が全周約2kmの遊歩道になっており、最上部からは万博の開催エリア全体を見渡せる。また、一部で工事の進捗などが不安視されていたものの、世界約160の国と地域、9機関が参加し、180以上のパビリオンが設置される。9日夕方には、今回の万博の目玉の一つである「空飛ぶクルマ」の無人実験飛行も行なわれた。
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