
ESR(株)は9日、マルチテナント型物流施設「ESR川西ディストリビューションセンター3」(兵庫県川西市)を着工したと発表した。
同社の物流施設プロジェクト「ESR川西ディストリビューションセンター」における最終フェーズとなる3棟目の開発。同社によると、総敷地面積50万5,281平方メートルでの物流施設開発は日本最大規模。投資額は約10億米ドル(1米ドル=150円換算で約1,500億円)。1期工事の「ESR川西ディストリビューションセンター2」が3月31日に竣工しており、「ESR川西ディストリビューションセンター1」が5月末に竣工の予定。
新名神高速道路「川西」IC3.9km、能勢電鉄妙見線「一の鳥居」駅200mに立地。敷地面積は21万1,442平方メートル。建物は、プレキャスト・プレストレストコンクリート造地上9階建て、延床面積43万3,141平方メートル。免震構造。ダブルランプ型で、1階は両面バースを採用。倉庫の梁下有効高は1階が6.5m、2~8階が5.5m。床荷重は、1階が1平方メートル当たり2.0t、2~8階が1平方メートル当たり1.5t。柱ピッチは11m×11mを確保。最小区画は1,600坪で、1フロアは最大6分割まで可能とする。
休憩ラウンジと24時間営業のショップ、無料の託児所を完備。ドライバー専用の休憩室やトイレも設ける。入居企業の利便性向上を目的に、駐車場を1,000台、バイク駐車場・駐輪場を130台確保する。
「ESR川西ディストリビューションセンター」内の残りの敷地では、製造業や危険物の保管に対応した施設など、幅広い用途に対応できる施設群を整備する計画。また、再生可能エネルギーで発電された電力を蓄電池に貯蔵しておくバッテリーエネルギー貯蔵システムパーク化計画の準備も進めている。
竣工は、2028年2月の予定。
