不動産ニュース / 開発・分譲

2025/4/23

「京王多摩川」駅前の再開発、賃貸・福祉棟を着工

 京王電鉄(株)は、京王相模原線「京王多摩川」駅前の社有地の再開発「(仮称)京王多摩川開発プロジェクト」(東京都調布市)において、賃貸住宅・福祉棟(B棟)を5月1日に着工する。

 同プロジェクトは、京王相模原線「京王多摩川」駅徒歩1分。同社グループが2021年まで運営していた植物園跡地など約2万7,978平方メートルの敷地に新たにA(未定)・B・C(分譲マンション264戸)の3棟の建物を建設する。土地区画整理事業に認可されていて、公園や道路の新設・拡幅も計画している。

 着工するB棟は敷地面積約9,600平方メートル、鉄筋コンクリート造地上10階建て、延床面積は約2万6,468平方メートル。1階はスーパー・保育園・店舗・ワークラウンジ、2階は調布市の総合福祉センター、3階は同市の医療ステーションが入居。3~10階が賃貸住宅(214戸)となる。

 同プロジェクトでは、コミュニティづくりに豊富な実績を持つ同社グループの(株)リビタが、街区全体の共同企画パートナーおよび分譲住宅棟のJV事業者として参画。さらにまちづくりパートナーとして小売店や飲食店、イベント企画・運営などを基盤に、場づくりのプロデュース実績を持つ(株)スマイルズも参画し、開発段階から地域の事業者や地域に住む人と共創するまちづくりを展開していく。

 B棟の開業は2027年7月の予定。B棟とC棟の間に新たにできる道路と、隣接する高架下において人々が関わり合う“よりどころ”となる場を、段階的に整備していくとしている。

「(仮称)京王多摩川開発プロジェクト」街区全体のイメージ

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土地区画整理事業

市街地を面的に整備するために、土地の区画形質の変更や公共施設の整備を行なう事業の一つで、土地区画整理法に従って実施されるものをいう。 この事業の実施によって、例えば、不整形な土地や袋地が解消され、道路や公園が整備されることとなる。

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2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。