不動産ニュース / 開発・分譲

2025/4/24

野村不動産、都心高額マンションの供給拡大へ

「愛宕地区第一種市街地再開発事業」(写真左)と、「西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」(同右)の完成予想図

 野村不動産(株)は23日、都心エリアでの高額分譲マンションの供給を拡大すると発表した。最上級クラスの商品企画と、専属販売体制による顧客対応を実施するマンションで、先行プロジェクトとして「プラウド神宮前」(東京都渋谷区、総戸数76戸)が2024年10月に竣工済み。

 株式や投資信託などの資産価値が上昇し、富裕層の保有資産額が増加したことを背景に、希少性のある立地に上質な商品仕様を備えた高額分譲マンションへのニーズが高まっている。こうした市場環境を受けて同社では、24年度に都心エリアでの高額商品を専門的に取り扱い、専属の顧客対応を実施する「プライベートサービス部」を新設。販売活動から引き渡し後のフォローまで一貫した対応を実現しつつ、高額商品に対するニーズとトレンドをくみ上げて商品企画にフィードバックしている。

 拡大に向けたプロジェクトとして、同社が特定業務代行者として参画する「愛宕地区第一種市街地再開発事業F地区」(東京都港区)が25年2月に、参加組合員として参画する「西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業A街区」(同)が3月に着工。これらを含めて、高額分譲マンション用の用地ストックが6,000億円超にまで積み上がっている。

 「愛宕地区」は(独)都市再生機構が施行する市街地再開発事業。施行区域全体の面積は約0.6haで、F地区は敷地面積約2,900平方メートルに、鉄筋コンクリート造地上41階地下2階建て、高さ約159mの住宅・事務所・店舗等で構成する複合ビルを整備する。延床面積は約5万4,100平方メートル。28年度の竣工を予定している。

 「西麻布」は西麻布三丁目北東地区市街地再開発組合施行によるもので、施行区域面積は約1.6ha。鉄筋コンクリート造地上54階地下4階建て、高さ約200mの住宅・事務所・店舗・ホテルで構成する複合ビルを建築。延床面積は約9万7,000平方メートル。29年度に竣工する予定。

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