不動産ニュース / 開発・分譲

2025/4/28

「新綱島」駅前で2棟の木造商業施設を着工へ

「(仮称)池谷家古民家周辺不動産活用プロジェクト」全体外観パース

 東急(株)、住友林業(株)、(株)再生建築研究所は28日、東急新横浜線「新綱島」駅前で計画する「(仮称)池谷家古民家周辺不動産活用プロジェクト」(横浜市港北区)において、2棟の木造商業施設の新築工事に5月1日から着手すると発表した。

 同駅周辺では、横浜市が施行する土地区画整理事業が進んでおり、同駅周辺地区の約2.7haにおよび、綱島街道をはじめとする車道や歩道の拡幅、バスやタクシー乗り場、公共駐輪場、広場の設置など、まちのインフラ整備が行なわれている。同プロジェクトは、同駅前の個人所有の敷地において、敷地中央に位置する築168年の歴史的建造物である「池谷家住宅主屋」を改修するとともに、それを囲むように低層商業施設を新築することで、周辺の開発事業との調和を図りつつさらなるにぎわい創出を目指すもの。

 敷地面積は約7,757平方メートル。建物は、「池谷家住宅主屋」が木造平屋建て、延床面積約348平方メートル、商業施設が木造軸組工法2階建て、A棟が延床面積約1,398平方メートル、B棟が約1,203平方メートル。

 「池谷家住宅主屋」の改修に当たっては、外観や真壁造りの意匠、間取りを極力維持し、歴史的な価値を尊重しながらも耐震性や設備を更新。飲食店舗や物販店舗、事務所としての活用を想定している。なお、改修工事は2月に着手済み。

 2棟の木造商業施設は、深い軒下空間と連続する木の柱などといった伝統的建築要素を採用。内外装には木材を多く使用し、外部の構造柱も現しとすることで、「池谷家住宅主屋」と調和した親しみやすいまち並みを形成する。1階は、店舗の前に商品やベンチ等を配置することのできるスペースを設け、建物内外を融合させる縁側のような空間を演出する計画。開業は2026年度下期を予定している。

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木造軸組工法

在来工法ともいい、木造建築物の工法の一つ。「在来工法」とは、「伝統工法」をベースとしながら、第二次大戦後の技術革新で新たに生まれた木造建築物の工法である。

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