
(株)サンケイビルは16日、同社として初めてベトナムでの開発事業に参画することを発表した。
参画するのは、鹿島建設(株)と現地ディベロッパーの合弁会社Indochina Kajima Development(IKD)が同国ハノイ周辺の「スターレイク」街区内で進めているオフィス・商業の複合施設開発事業「Parc Hanoi(仮称)」プロジェクト。IKDらとの共同事業として参画する。
鹿島の現地子会社が設計・施工を担当する同プロジェクトは、ハノイ都市鉄道の新駅の開業予定地や主要幹線道路にも近く、敷地面積は1万1,318平方メートル。建物は鉄筋コンクリート造23階建て、延床面積は8万1,027平方メートル。
ハノイには現在、高い経済成長率を背景として外資系企業の進出が加速しており、質の高いオフィス需要が見込める。同プロジェクトはサスティナビリティと快適性を両立した次世代型のオフィスビルを整備していく計画。国際的な環境・健康認証の取得も視野に入れている。
開発地のスターレイク地区は、韓国・大宇グループがマスターディベロッパーとなって開発を進めている約186haに及ぶ大規模都市再開発エリア。ベトナム政府の中央官庁や各国の大使館が整備されるほか、日本からも高島屋がベトナム2号店を出店することが予定され、将来的には首都ハノイのCBD形成が期待されている。