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2025/6/4

CPMホルダーらがマンションをリノベした宿泊施設を見学

こけむした岩肌からたくさんの枝が室内へ伸びるという演出を施したリビングの壁面
全面ガラス張りの大きな窓を開けるとテラスにつながる

 (一社)IREM JAPANは3日、CPM・CCIMホルダーを対象としたプロパティツアーを開催。宿泊施設「AMP FLAT Daimyo Terrace(アンプフラット大名テラス)」(福岡市中央区)を視察した。

 同物件は、賃貸マンション「アーバンビラ大名」(福岡市中央区、総戸数34戸、鉄筋コンクリート造地上7階建て・1990年3月竣工)最上階の1室をリノベーションしたもの。専有面積140平方メートル、5LDKの間取りを3LDKに変更し、宿泊施設として運営している。
 福岡市地下鉄空港線「赤坂」駅徒歩7分、西鉄天神大牟田線「西鉄福岡」駅徒歩10分に位置。事業主は(株)明治産業で、宿泊施設事業に取り組むのは初。運営・管理は、福岡市を中心に約50施設・70室の宿泊施設を手掛ける(株)アルマデが担う。

 壁・床・天井は白で統一。リビングの壁面には、こけむした岩肌からたくさんの枝が室内へ伸びるという演出を施し、虫や鳥の鳴き声・川のせせらぎ等を流す音響システムも導入。壁面に当たる照明は、夕刻になるとオレンジがかった色へと変化するなど、時間や季節によって色や強さが変化するようプログラムし、自然の中にいるかのようなリラックス効果をもたらす。また、リビングの全面ガラス張りの大きな窓は、フルオープンにするとテラスにつながる。

 キッチンや大型の冷蔵庫、洗濯機などを設置。メインベッドルームのほか、2部屋のサブベッドルームを用意。バス・トイレ・ウォークインクローゼットも2ヵ所に設けるなど、長期滞在に対応できる設備を整えている。同物件から2.5km圏内にアルマデの管理事務所を設け、宿泊施設は無人運営とする。宿泊当日に利用者に届けられるパスワードで対応するリモートロックを採用。チェックイン・アウトはタブレットで行なう。最大8名の宿泊が可能。

 コロナ禍を経て増加するインバウンドや、上質で快適な空間や非日常的な体験を求めるユーザーの需要を見込んでいたが、狙い通り、インバウンドの利用が6~7割を占める。海外からの旅行者(ファミリー)が1ヵ月間の利用を申し込むケースも。リビングを使った立食パーティやテレビロケでの利用など、宿泊以外の用途にも使用できるという。

 宿泊費は1泊10万円から、1人当たりの利用単価は12万円超。隣の住戸もリノベーション済みで、6月から宿泊施設として運営することが決まっている。

長期滞在に対応できるよう、キッチンや大型の冷蔵庫を設置
リビングに直結したメインベッドルームには、ダブルベッド2台を用意している

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