不動産ニュース / 開発・分譲

2025/6/4

駅遠ハンデを商品力で克服/総合地所「山手」

「ルネ横浜山手」外観。北側を本牧通りに接するため、開口部は少なめ
モデルルーム

 総合地所(株)が3月から販売を開始した分譲マンション「ルネ横浜山手」(横浜市中区、総戸数32戸)が、順調に販売を進めている。小規模かつ最寄り駅から徒歩15分とやや距離があるものの、間取りや設備の充実など商品力でカバー。竣工売りでしっかり物件を見てもらう戦略も奏功し、販売開始から2ヵ月強で12戸が販売済み。

 同物件は、JR根岸線「山手」駅徒歩15分、みなとみらい線「元町・中華街」駅徒歩20分に立地。建物は、鉄筋コンクリート造地上7階建て、ZEH-M Oriented仕様。建設地は、戸建て住宅、ビル、駐車場跡地を集約したもので、北側が関内・元町方面から根岸へと抜ける「本牧通り」に面する。最寄り駅からは距離があるが、山坂道が多いエリアながら「山手」駅からは商店街を介したフラットアクセス。また、徒歩1分のバス停から「横浜」駅まで23分でアクセスできる。1月竣工済み。7月入居開始予定。

 住戸は全6タイプで、1フロア5戸。東向きに、70平方メートル以上の2LDK・3LDK(専有面積70~73平方メートル)、西向きに1LDK・2LDK(同43~50平方メートル)を配置。その間を外廊下でつなぎ、照明を落とし内壁をタイル貼りとすることで内廊下のような雰囲気を演出している。

 1LDKでも最低6,400mm、2LDKは6,800mm以上、3LDKは6,700mm以上のスパンを確保。廊下面積を極力小さくし、バルコニー奥行きも1,900mmを確保した。直床二重天井、天井高2,400mm。キッチンにはカップボード、食洗機が標準。すべての収納はソフトクローズ付きで、クロゼットの下部を引き戸タイプの収納として独立させる工夫も施した。70平方メートル台の住戸には、ガス乾燥機を標準設置。下部にはリネンを納める棚とするなど、ファミリーやDINKSの使い勝手を意識して、設備仕様を充実させている。ユニットバスの床は磁器タイル貼り。小規模マンションながら、1階には独立したラウンジも設けた。

 2024年10月からエントリー受付を開始し、これまで400件超を集めた。25年1月の竣工と同時に棟内モデルルームを設置。これまでに120組が来場している。同年3月から販売を開始し、これまで23戸を供給し12戸が販売済み。現在先着順販売中の9戸は、4,698万~7,598万円。同年6月下旬開始予定の2期5次(個数未定)は、3,900万円台~7,600万円台予定。坪単価は320万円。

 来場者の3割は地元中区在住者。半数が横浜市在住で、あとは都内など広域から集客している。属性もファミリー、DINKS、シニアと幅広い。駅へのフラットアクセス、みなとみらいなど横浜の中心市街地への好アクセスなどが評価されているという。

ファミリー層をターゲットとする70平方メートル台の住戸には、家事効率化に貢献するガス乾燥機を設置。下部はリネン棚
エレベーターホールから独立したラウンジを設置

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