
(公社)東京都不動産鑑定士協会は10日、東京ドームホテル(東京都文京区)で総会と、設立30周年記念講演会を行なった。記念講演会には約300人が集まった。
総会では、2024年度の事業報告、24年度収支決算の議決・承認。また改選期に当たり役員改選を行ない、総会後に行なった理事会を経て、新会長に池田 守氏(三菱地所リアルエステートサービス(株)鑑定部理事)が就任した。
総会後に行なわれた記念講演会で挨拶した池田氏は、「われわれ不動産鑑定士は、公平・公正な不動産評価を通じて社会の発展に貢献するという役割を担っている。新会長として、当協会をより良いものにしていきたい」などと述べた。
記念講演会では、旭化成ホームズ(株)マンション建替え研究所特任研究員で、(一社)全国定期借地借家協会理事長の大木祐悟氏が「定期借地権の現在位置」と題して講演。大木氏は制度スタートから33年が経過した定期借地権制度について、制度の概要から活用事例、鑑定評価する場合の考え方などを網羅的に解説した。続いて、一級建築士の岡 啓輔氏が、約20年にわたってセルフビルドで建築を続けてきた「蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)」(東京都港区)のプロジェクトについて説明した。