野村不動産投資顧問(株)は24日、私募REITの野村不動産プライベート投資法人(NPR)が保有・運用する居住用物件「プライムアーバン目黒リバーフロント」(東京都目黒区、総戸数46戸)において、1棟全体で再生可能エネルギーへの切り替えを達成したと発表した。
同物件は、鉄骨鉄筋コンクリート造地上14階建て。延床面積は約3,129平方メートルで、30平方メートル以上50平方メートル未満の住戸2戸と、50平方メートル以上の住戸44戸で構成している。竣工は2000年1月31日。このたび既存賃貸マンションの1棟全体の切り替えに当たり壁となる全住戸の同意を得た。
住宅専有部の電気需給契約は、入居者と電力会社の直接契約となることから、物件の所有者が消費電力量を把握することや、再エネに切り替えることに課題があった。同社は、住宅専有部の消費電力の把握・再エネ化を重要な課題として認識。エネルギー事業を展開するレジル(株)と共に、同社が提供する一括受電サービスを活用した解決策を検討してきた。
その結果、建物を所有するNPRがマンション1棟分の使用量に相当する高圧電力を調達。マンション内に設置した受変電設備で低圧電力に変換した共用部と各世帯に供給する。これにより、NPRは建物全体の消費電力を把握できるようになり、再エネへの切り替えが可能になった。また、入居者は電気代単価削減の経済的メリットを享受することができる。